
混沌とした様相を深める「生きづらい」社会のなかで、いま、未来を担う若者たちは、どのように明日を思い描いているのでしょうか。トヨタ財団設立50周年を記念した本誌連続特集「Future」の3回目は、助成対象の現場から若者たちの未来へ向けた活動の声をお届けします。
わたしたち人間の一人ひとりにとって、未来はいまの生活の連続線上にあります。ですから、未来を思い描くには現在の自分たちの身近な暮らしのあり方を問い直すことから始める必要があるでしょう。そしてそれぞれの活動や考えを社会に向けて発信し、できるだけ広く共有、協働していくこと。また、何より、自分たちの発想や行動それ自体を楽しむこと。そんな地道な実践のなかからこそ、明日の社会へのヒントや希望の種が見つかるものなのかもしれません。
「未来」という言葉そのものが不透明さを増しつつある現在、トヨタ財団は、「今」をよりよい明日へとつないでいくための、持続可能な活動のあり方を模索する若者たちの支援をつづけていきます。