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8/28(水)公募説明会@札幌を開催しました

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国内助成プログラム
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財団開催イベント

情報掲載日:2019年9月3日

国内助成プログラムの説明
国内助成プログラムの説明

8月28日(水)、晩夏の空気が感じられる中、北海道札幌市(市民活動プラザ星園)にて「2019年度国内助成プログラム」の公募説明会を開催しました。当日は、生憎の雨模様でしたが、30名を超える方々にご参加いただきました。



説明会の前半では、国内助成プログラムの事例発表として、過去の助成対象である以下の3団体にご登壇いただき、助成プロジェクトで取り組んだ内容やその成果、助成終了後の展開、応募の動機などについてご報告いただきました。

〇特定非営利活動法人プロジェクトめむろ 貫田尚洋氏(2014年度助成)

企画書の作成にあたっては、どのような事業を行い、どのような課題を解決していくかの具体的な内容を企画書に落とし込むことにより、トヨタ財団に助成金を使用しておこなうプロジェクトに関して、しっかりと読み手に理解してもらう事が大切だと説明されました。また、事業が収益化されることによって、助成期間終了後も持続的に事業運営が成り立たせるためのスキームを企画書でしっかりと伝えることができたことが採択の要因の一つではないかと述べられました。



〇特定非営利活動法人北見NPOサポートセンター 谷井貞夫氏(2016年度しらべる助成)

しらべる助成への応募にあたり、「仮説」がキーワードになると思うと述べられました。仮説として、調査をおこなう地域社会の現状が具体的にどのような状況になっているのか、また、その仮説を立証するための調査のプロセスを企画書に記載する事が大切だと説明されました。採択の決定後にはトヨタ財団による社会調査の事前研修があったこと。そして伴走型の支援をしてもらえることを述べられ、特に伴走については、助成期間中にアドバイスを沢山受ける事ができ、これまで経験したことのない支援体制が組まれていたと説明されました。



〇一般社団法人イシノマキ・ファーム 高橋由佳氏(2016年度そだてる助成)

助成金申請のきっかけとして、団体が考える地域課題に対する取り組みに共感をしてもらえると、プログラムを見て感じたと説明がなされました。他の財団への助成金申請も検討をしたが、団体の事業に対して共感をしてもらえる助成金に申請されることを参加者にお勧めされていました。また、採択の決定後、トヨタ財団による事前研修でロジックモデルを作ったことが活動の道しるべになり、活動において迷いが生じた際には作成したロジックモデルを何度も見直すことで、考えの整理ができたと話されました。



説明会の後半に、当財団プログラムオフィサーの武藤より「2019年度国内助成プログラム」の公募案内を行いました。国内助成プログラムの趣旨、2019年度の変更点や重視する点、「しらべる助成」「そだてる助成」「発信・提言助成」の3つのカテゴリーを設けていること(公募は「しらべる助成」および「そだてる助成」が対象)、各助成の仕組みや期待する点などについてご説明しました。



説明後、参加者との質疑応答を行いましたが、時間一杯まで質問が途切れず、参加された皆様の関心度の高さや応募に向けた熱量を強く感じました。ご参考になればと考え、いくつかの質問をご紹介します。

質疑応答

Q:研究助成も検討していたが、しらべる助成と重なる点も多いと感じた。研究助成との重複応募は可能か?

A:重複応募は可能だが、それぞれのプログラムで趣旨や期待することがあるため、それに合致したプロジェクトを企画していただきたい。「しらべる助成」は、持続可能なコミュニティをつくるための具体の事業実施に向けた調査活動が対象で、地域に裨益していくプロジェクトとしての出口やストーリーが明確であるかが重要になります。

Q:予算の中で、人件費や委託費などの上限(割合)はあるのか?また、「地代家賃」は事務所家賃という意味か?

A:人件費や事務局諸経費(管理部門の人件費費など)も含めて上限(割合)は設定しておらず、プロジェクトの実施必要な費用を対象としている。予算の大半が人件費でのプロジェクトに関しても問題ない。「地代家賃」に関しては、プロジェクト実施に必要な事務所家賃も認めている。

Q:予算変更が生じた場合には、どの程度まで認めてもらえるか?

A:認められた予算額内であればプロジェクトの目的や目標達成のために必要な変更は、積極的に対応するようにしている。また、当初想定していなかった費目の追加も可能である。

Q:「地域」がキーワードになるが、どのようなスケールの地域が対象になるか。

A:行政区単位での制限などは設けていない。プロジェクトごとに目的や目標に合わせて、県単位、市町村単位、もっと小規模な地区単位、複数県にわたるエリアやブロック単位などを設定していただくことで問題ない。

Q:全国展開のプロジェクトは対象となるのか?

A:全国に展開していく取り組みは、「発信・提言助成」のメインターゲットとして捉えている。「しらべる助成」「そだてる助成」では、例えば物理的に離れている複数の県を対象としたプロジェクトも応募可能だが、地域ごとに特徴や背景、現在の課題などが異なるため、複数の県で取り組むプロジェクトの場合は地域課題としてどのような共通性があり、そのため対象地域として同時にフォーカスする必要性などが明確に読み取れなければ難しい。

Q:他の助成金との同時応募は可能か?

A:実施予算の重複が無ければ複数の助成を受けるプロジェクトでも問題ない。また、どうしても応募の時期が重なってくるため同時に応募するケースも生じると思うので、仮に予算に重複があった場合で先に他の助成金が決定した際は速やかにご連絡いただきたい。

Q:地域の人間だけではなく、外国人をメンバーの中に入れても大丈夫か。

A:地域の課題をどう解決していくかという趣旨であり、そのために必要な人材/組織で実施体制を構築していただくことが重要。日本人だけでプロジェクトを行わなければならないということはなく、外国人の方の参加が必要であれば実施体制に入れていただいて問題ない。

トヨタ財団では、引き続き各地で公募説明会を実施してまいりますのでご関心のある方は、お近くの説明会にご参加ください。



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2019年度 国内助成プログラム

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