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財団イベント・シンポジウムレポート

2012年度「国内助成プログラム(一般枠)助成金贈呈式」を開催しました。

情報掲載日:2013年4月24日

2013年4月20日(土)ハイアットリージェンシー東京(東京都新宿区)にて2012年度国内助成プログラム(一般枠)の助成金贈呈式を開催しました。当日は、2012年度の助成対象者の方のみならず、2011年度の助成対象者の方や他財団の方など約70名の方にご参加いただきました。

ミニ・ワークショップ「思いを伝える―ミッションの確認と共感の獲得に向けて」

さくら咲く学校プロジェクトの報告

助成金贈呈式に先立ち、助成対象者の方の参加によるミニ・ワークショップ「思いを伝える―ミッションの確認と共感の獲得に向けて」を開催しました。

本ワークショップは、国内助成プログラム公募の際に助成の要件としても掲げている「情報発信」をキーワードに、支援者の輪を広げるための「効果的な情報発信手法」について、助成対象者の皆様とともに考えることを目的に開催したものです。

過去に助成を受けた団体の中から、情報発信を通じて、多くのステークホルダーを巻き込み、効果的に活動を広げている2つの団体の方より事例を報告をいただき、その報告を受けて、6つのグループに分かれグループワークを行いました。

ふるさと栃尾里山倶楽部の報告

報告いただいたのは、「小学校跡地を活用した地域再生活動 -さくら咲く学校プロジェクト」(助成番号:D10-L-1520)と「里山の未来を紡ぐ自創自給プロジェクト -森+農+自然エネルギーで里山デザインにチャレンジ(ふるさと栃尾里山倶楽部)」(助成番号:D10-L-1335)です。

さくら咲く学校プロジェクトからは、「地域立」をキーワードに、地域住民、行政等の巻き込みを実現するまでの経過、さらには外からの力を柔軟に取り込むことで活動を活性化している様子が紹介されました。

ふるさと栃尾里山倶楽部からは、過疎化が進む地域に、外から多くの人が訪れる活動にまで広がった経緯を「女性と子どもの巻き込み」、「夢を共有する場づくり」といった点に触れつつご紹介いただきました。

ふるさと栃尾里山倶楽部による報告の最後に今後の課題として「これからはのんびり」という発言がありましたが、活動を長く続けていくためにも意識的に「のんびり」進めていくというのも重要なポイントかもしれません。

グループワーク発表風景

報告後のグループワークでは、1.「情報発信」「巻き込み」というテーマにおける報告団体の「強み」、2.今後自身の活動に取り入れたい点という2点についてグループで話し合いを進めました。

短い時間だったため、十分な議論はできませんでしたが、「じっくり巻き込む」「女性の巻き込み」「世代の広がり」「妄想を構想に変える力」等々、さまざまなキーワードがあがりました。

ミニ・ワークショップでの報告内容やグループワークの発表については、後日あらためてウェブサイトにてご報告いたします。

※( )内の助成番号を助成対象検索で検索していただきますと、助成概要をご覧いただけます。

助成金贈呈式

選考経過について報告する小野川委員

助成金贈呈式は、遠山敦子理事長からのメッセージが読み上げられた後、小野川和延委員(海外環境協力センター 特別参与)より選考経過についてご報告いただきました。

小野川委員は、選考委員会での評価の高かったプロジェクトについてその評価のポイントと合わせて丁寧に紹介され、最後に「助成を受けたプロジェクト一つ一つが良い成果をあげることが、トヨタ財団の助成プログラムの評価につながり、翻ってその助成を受けた方々の評価につながっていく。そうした先々のことも考えて、トヨタ財団と協力しながら良い成果を上げてほしい」と助成対象者の方々にメッセージを送られました。

助成金贈呈書授与

その後、伊藤博士常務理事より助成対象者の方々に助成金贈呈書を授与しました。

贈呈式の最後には、助成対象プロジェクトの写真がスクリーンに映しだされる中、各プロジェクトチームからのメッセージが読み上げられました。

「外国籍児童生徒が、複数の言語を話せる強みを生かして活躍するような茨城の未来を実現するために、家庭、学校、地域、企業で協力して学び場を広げていきます」、「それぞれの将来あるべき地域デザインについて考え、地方の可能性と日本のこれからを模索します」、「コミュニケーションの力が必要な今の時代だからこそ、双方をつなぐこの役割を地域に根付かせることこそ、様々な社会問題を解決することができる」等々、活動する地域や対象とするテーマは違えど、社会をよくしたいという同じ思いを持った方々同士、共感するメッセージも多かったように思います。

贈呈式終了後は、懇親会が行われ、参加者同士の活発な議論や交流する様子が見られました。助成対象者の方同士の情報交換が、それぞれの活動の今後の展開に少しでも良い影響を与えることになればと願っております。(広報グループ喜田記)

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