国際助成プログラム
2013年度国際助成プログラム
テーマ:「東南アジア新興国と日本の共通する課題:学びあいを通じた解決へ」
プログラムの趣旨
近年、アジア各国では急速な経済成長が続いており、東南アジア各国の中からも新興国化する国々も出てきています。それらの国々では環境汚染や高齢化など、日本と共通する課題を持つこととなります。そこで本年度は、期間を1年、対象地域を東南アジアの数か国と日本に限定した試行的なプログラムとして、これらの国々と日本に共通する課題に着目し、既に存在する知見に基づく政策提言型の活動を助成するパイロットプログラムを実施します。
プログラムを通じて、それぞれの国における課題の所在と、その解決に向けての方策を互いに学びあいながら、共に考えていくことを目的とします。本プログラムを通じて日本とアジア各国が互いの実像を理解し、従来の「支援者―受け手」という関係に替わる、未来に向けた新たなパートナーシップのありかたを築いていく基礎となることを期待するものです。
選考委員長選後評
◆2013年度国際助成プログラム選後評
なお、これ以前のものに関しましては年次報告書をご覧ください。
2013年度助成対象者
※下記の一覧は、2013年9月27日現在の情報です
2013年度国際助成プログラム助成対象一覧
近年、アジア各国では急速な経済成長が続いており、東南アジア各国の中からも新興国化する国々も出てきています。それらの国々では環境汚染や高齢化など、日本と共通する課題を持つこととなります。そこで本年度は、期間を1年、対象地域を東南アジアの数か国と日本に限定した試行的なプログラムとして、これらの国々と日本に共通する課題に着目し、既に存在する知見に基づく政策提言型の活動を助成するパイロットプログラムを実施いたしました。
助成番号 | 題目 | 代表者氏名 | 代表者所属 肩書 | 助成金額(万円) |
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1. 高齢化社会 | ||||
D13-N-0022 | ヴェトナムにおける高齢者のための家庭並びにコミュニティにおけるケアギバーの役割と貢献 ―政策形成に向けた実態評価 | ブイ・ダイ・トゥ | 社会医学研究所 副所長 | 220 |
D13-N-0072 | 東南アジア地域における高齢者組織を強化し、高齢者がコミュニティに参画していくことを促進する政策 | エドワルド・クリエン | ヘルプエイジ・インターナショナル 東アジア・太平洋地域代表 | 420 |
D13-N-0086 | アジアの高齢化と外国人ケア従事者に関する実態および問題点の検討 ―ケアコンピテンツ・国際人材育成制度の確立に向けて | 安里 和晃 | 京都大学大学院文学研究科 特定准教授 | 560 |
D13-N-0106 | タイにおけるコミュニティを基盤とする高齢者の長期ケアに関する総合的枠組み | スワンラダ・ウォラウェット | チュラロンコン大学人口学研究所 所長 | 260 |
D13-N-0132 | 日本とインドネシアの高齢者介護認証基準の調和化 | 小川 全夫 | (特活)アジアン・エイジング・ビジネスセンター 理事長 | 380 |
D13-N-0193 | 退職者を歓迎し、社会的参画を可能とする受け入れ国としてのタイ―外国人退職者のタイにおける就職環境の向上に向けて | チャラムウォン・ヨンユス | タイ開発研究所 研究部長 | 200 |
小計 6件 | ||||
2. 多文化社会 | ||||
D13-N-0026 | 多文化共生社会形成における地方自治体の役割 ―県/市レベルの移民政策と実践についての日タイ対話 | 日下部京子 | アジア工科大学 准教授 | 440 |
D13-N-0029 | フィリピン系のこどもたちの未来を切り拓くグローカルな教育支援モデルの構築 | 内田 晴子 | フィリピン系のこどもたちと学ぶ会 メンバー | 180 |
D13-N-0042 | 日本社会と東北復興の中の外国人移民の社会的包摂に関する啓発と参加型アクション調査 | ゴトウ・キャサリン・ドリア | 日比家族センター 東北プロジェクト・コーディネーター | 190 |
D13-N-0097 | 外国人児童生徒の言語形成を保障するバイリンガル教育環境推進のための政策提言 | 吉富志津代 | ワールドキッズコミュニティ 代表 | 240 |
D13-N-0170 | 非熟練移民労働者の社会的統合と再統合 ―インドネシア・フィリピン・タイの経験より | アニセト・オルベッタ | フィリピン開発学研究所 上級研究フェロー | 400 |
D13-N-0207 | 多様性を享受して ―多文化的価値観と、移住者のコミュニティとホスト社会の間の相互理解をすすめていく教育改革に向けたアドボカシー | 針間 礼子 | メコン移住ネットワーク 地域コーディネーター | 350 |
小計 6件 | ||||
3. 身近な環境をめぐる合意形成 | ||||
D13-N-0017 | ヴェトナムにおける持続可能なエネルギー開発の解決策としての地域エネルギー計画アプローチ ―多様な関係者間対話と政策提言を通じた合意形成過程の成功例から | グイ・ティ・カイン | 緑のイノベーションと開発センター 代表 | 240 |
D13-N-0060 | インドネシア西ジャワの自然保護地外における自然資源・生態系サービスの住民参加型管理:利害関係者の合意形成に向けた参加型政策策定プロセス | パリケシット | パジャジャラン大学生態学研究所 博士 | 200 |
D13-N-0080 | 災害関連分野における東南アジア新興国との相互学習及び相互支援のためのプラットホームの構築 | 永田 宏和 | デザイン・クリエイティブセンター神戸 副センター長 | 350 |
D13-N-0123 | アジアにおける合意形成の実践に根ざした知見の導出 | 松浦 正浩 | 東京大学公共政策大学院 特任准教授 | 410 |
D13-N-0140 | 東南アジアにおけるREDDプラス・プログラムの実効的な施行における政策と実施ギャップを埋める ―インドネシア、タイ、ヴェトナム間の協力と学び | シバコティ・ガネーシュ | アジア工科大学 教授 | 320 |
D13-N-0209 | インドネシア・レバック地方における慣習林復元過程における地元政府と人々の共通プラットフォームの形成 | ミルナ・アスナワティ・サフィトリ | エピステマ研究所 所長 | 210 |
D13-N-0224 | 改訂都市開発法におけるローカルな環境問題に関する提言 | マルコ・クスマウィジャヤ | ルジャック都市研究センター 代表 | 210 |
D13-N-0229 | アチェの環境をめぐる争いに関する持続可能なコンセンサスを目指して | マフディ・サイフル | アチェ・インド洋研究国際センター センター長 | 220 |
小計 8件 | ||||
合計 20件 |
助成概要
対象国 | インドネシア、ヴェトナム、タイ、日本、フィリピン |
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対象領域 | a) 高齢化社会 b) 多文化社会 c) 身近な環境をめぐる合意形成 |
助成期間 | 1年間(2013年11月―2014年10月) |
求められる成果 | 既存の知見(研究・実践等)に基づく政策提言の作成と関係者への普及 (新しい研究や実践活動は助成対象となりませんので、ご注意ください) |
応募対象者の要件 | 助成領域に関連した実績を持つ、多様なメンバーによるチーム(対象国在住者を優先するものとする) |
助成額 | a) 対象国1国内でのプロジェクト:300万円/件 b) 対象国2国以上でのプロジェクト:600万円/件 |
助成予定総額 | 6,000万円 |
応募方法 | 財団ウェブサイトを通じた応募のみ |
募集期間 | 2013年度の公募は締め切りました |
助成の決定 | 外部有識者によって構成される選考委員会の選考を経て、9月下旬に開催される理事会にて決定 |
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