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プロジェクトイベント・シンポジウムレポート

2/22(土)、2/23(日)「いんしゅう鹿野まちづくり合宿」が開催されました。

情報掲載日:2014年2月26日

2/22(土)、2/23(日)「いんしゅう鹿野まちづくり合宿」が開催されました。

市村小布施町町長の報告

 2月22日・23日、鳥取県鳥取市鹿野町においていんしゅう鹿野まちづくり協議会主催による「いんしゅう鹿野まちづくり合宿―地域を活かし、地域に生きる」が開催され、トヨタ財団から鷲澤、喜田が参加してきました。当日は、100名近くの方が参加し、非常に熱気のある会でした。

 この合宿は、鹿野町の住民が全国で地域づくりを実践されている方を招き、議論し、鹿野町のまちづくりに活かしていくことを目的として開催しているもので、今年で6回目の開催となります。現在、いんしゅう鹿野まちづくり協議会は、当財団2012年度国内助成「地域間連携助成」により「新たな地方のあり方を創出する『神山・尾道・鹿野』連携プロジェクト」(D12-LS-0001)を実施しており、今回は、そのプロジェクトの関係者も多く参加していました。

鹿野町まちなみ散策も行われた

 ゲストスピーカーは、長野県小布施町町長の市村良三氏と徳島県神山町NPO法人グリーンバレーの大南信也氏。その他に公募等によって選ばれた、広島県尾道市AIRzineの阿部純氏、岡山県倉敷市NPO法人倉敷町家トラストの成清仁士氏(2011年度トヨタ財団地域社会プログラム助成対象者、D11-L-0031)、町おこしランナーの森弘氏、そして当財団鷲澤が発表を行いました。

 ゲストスピーカーの2名は、地域づくりにおいて大きな成果をあげていることで全国的にも注目をされており、お二人の発表は、今後の日本全体のコミュニティのあり方を考えるうえでもヒントとなるものでした。
 お二人とも、地域の10年後、20年後の未来像を具体的にとらえ、そこから逆算して現在行うべき取り組みを明確にしています。移住者の受け入れ、企業誘致についても企業規模より、地域の理念への共感や地域に必要な業種の人を逆指名して受け入れるなど戦略的にすすめています。その結果、両地域とも人口減少にストップがかかり、人口増へと転じています。

 また両地域に共通しているのは、小布施summer school、小布施若者会議、神山塾という新たな学びの場を創出しているところです。こうした場に若者が集うことでさらに地域に新たな価値が生まれているようです。

車座座談会

 ゲストスピーカーのお話しの後は、4名の事例報告が行われました。その後、懇親会、2日目は、市村氏、大南氏による対談、最後は、車座座談会で締めくくられました。2日にわたる合宿では、さまざまな話題が挙がっていましたが、地域を開き、人が出会い、つながる多様な場を生み出すことが重要であるということが共通して語られていました。そうした場を通して人が循環することで継続的に新しい動きが地域に生まれ、それが地域の「価値」を高めていくことになるようです。大南氏が議論の中で繰り返しおっしゃっていた「マイナスはプラス」という言葉は印象的でした。課題を可能性としてとらえる視点が今後の地域づくりに求められるのではないでしょうか。(広報グループ喜田記)

※文中で紹介した助成プロジェクトの概要については、助成対象検索ページにて助成番号【D××-L-×××】を入力してご覧ください。

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