公益財団法人トヨタ財団

  • 国内助成プログラム
  • 財団開催イベント

2017年度助成対象者中間報告会を開催しました

kokunai
国内助成プログラム
zaidanevent
財団開催イベント

情報掲載日:2019年4月17日

4月13日(土)に新宿三井ビル29階会議室にて、2017年度国内助成プログラム「そだてる助成」の中間報告会を開催しました。



本報告会は2017年度に「そだてる助成」を受けられた9団体から、この1年間に実施された取り組み内容を各事業のロジックモデル(※)・成果目標に即して報告いただき、活動の中で見えてきた成果や課題、学びなどについて確認し、参加者と議論することで、残り1年間の活動の事業戦略の見直し・改善をおこなって頂くことを目的に開催いたしました。



報告会では、NPO法人CRファクトリーの五井渕 利明氏をファシリテーターとしてお招きし、報告団体である2017年度「そだてる助成」9団体に加えて、2018年度「そだてる助成」「しらべる助成」助成対象27団体の皆様にご参加いただきました。報告会は各団体からの発表、グループワークという流れで前半と後半に分かれ、最後に全体にて共有・振り返り、総括をおこないました。



(※)ロジックモデル:プロジェクトがどのような道筋で目的を達成しようとしているのかの仮説(戦略)を示したもの。

各団体からの発表

報告団体である各9団体の代表者の方に、3分間の時間を設けて事業の目的と概要、そして1年間活動を行った中での学び・気づき、ディスカッションの論点についての発表をおこなって頂きました。

団体の発表
団体の発表1
団体の発表
団体の発表2

グループワーク

各団体の発表をもとに、参加者の方々には自団体と類似した活動をおこなっている団体や、役に立てるノウハウや知識を活かせそうな団体のグループへ入って頂き、参加者が発表団体の理事となる仮想理事会を見立てて、グループワークをおこなって頂きました。グループワークでは報告団体が申請時に作成したロジックモデルを用いて(1)団体の課題についての確認(2)解決策につながる可能性(3)ロジックモデルの見直しについてディスカッションをし、付箋に課題解決につながる具体的な手法や、発表団体の気が付いていない可能性のある視点、感想など書き出し共有するというワークをおこないました。

グループワークの様子
グループワークの様子
グループワークの様子
グループワークの様子

全体共有・振り返り

全体共有では発表団体の9団体より、グループワークにより得られた学び・気づき、後半1年間の活動においてのネクストアクションを発表して頂きました。発表いただいた内容をいくつかご紹介させて頂きます。



〇寄付集めにおいて様々なアイディアを頂くことができた。「寄付集め」を念頭に置いて協議をおこなった際に、全国的に活動を広げたほうが良いとの提案を頂いた。ただ活動に注力し展開するためのチーム力が必要だと感じたので、まずは団体としての体力をつけるために、人や組織の体制を整える必要があるという気づきを得られた。



〇地域で協議をおこなうと、いつも同じ人や同じ団体と協議をおこなうことが多くなる。今回のように同じ社会課題ではあるが、フィールドが違う場所で活動する参加者と協議をおこなうことで新しい発見を得ることができた。



〇活動開始から1年が経過すると、当初予定していた活動と相違してくるケースが多々ある。グループワークをおこない活動当初に感じていた大切なことを思い出すことが出来た。頂いたアドバイスを残り1年で全ておこなうことは難しいが、今後も活動が継続的にできるよう積極的に取り入れていきたい。



他地域・他分野の取り組み事例に触れることで、参加された団体の多くが様々な気付きや学びを得られたようでした。また、ワークを通じて得られたアドバイスや学びをメンバー間で共有しつつ、自分たちのこれからの取り組みに活かしていこうと今後のアクションプランについても検討をおこなっていました。ワークを通じた参加者同士の相互の学びあいが、個々の取り組みをより良いものへと成長させているように感じられました。

総括

最後に、ファシリテーターの五井渕氏より総括コメントを頂きました。大きく分けて三つの視点「人材育成」「ステークホルダー」「プロジェクト運営」について参加者の方へ述べられました。ステークホルダーでは「活動を行政の仕組みに組み込むことができると波及力が強い」と述べられており、行政との協働をおこなっている団体に関しては非常に重要であると感じられました。



五井渕氏からの総括コメントはこちらから

回収できた59人分のアンケート結果によると、今回の中間報告会の満足度は52名が80点以上という高評価でした。これは、助成対象者の皆様の積極的な参加のおかげだったと感じております。ありがとうございました。一方で、「名簿に件名があると嬉しい」「もっと意見交換がしたかった」など、たくさんの改善提案もいただきました。これらは来年の中間報告会に反映させていきたいと思います。

ページトップへ