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財団イベント・シンポジウムレポート

2012年度東日本大震災対応「特定課題」<冬助成>の助成金贈呈式を開催しました

情報掲載日:2012年12月25日

2012年度東日本大震災対応「特定課題」は、<夏助成>と<冬助成>、年2回の公募を実施しました。今回助成が決定した<冬助成>では、「活動助成」と「地域間連携助成」の2つの枠組みで公募を行い、「活動助成」121件、「地域間連携助成」24件、合計145件の応募をいただきました。選考委員会による選考を経て、当財団理事会にて活動助成20件4,350万円、「地域間連携助成」5件2,690万円の助成を決定しています。

ミニシンポジウム写真 助成金贈呈書授与に先立ってご挨拶をする
渡辺元(当財団プログラム・ディレクター)

助成金贈呈式は、12月17日(月)、に福島県福島市、12月18日(火)に宮城県仙台市、12月19日(水)に岩手県遠野市で開催しました。はじめに当財団プログラムアドバイザーの渡辺元がご挨拶と選考に関して説明をしました。仙台会場では、同プログラム選考委員である小野川和延氏(海外環境協力センター)より、選考委員会による選後評について説明があり、その後渡辺より贈呈書の授与を行いました。続いて、参加者による助成対象プロジェクトについてのプレゼンテーションがありました。

贈呈書授与

助成対象となったプロジェクトは、福島県の原発事故により避難を余儀なくされた畜産農家が処分せざるを得なくなった牛と向き合ってきた記録をアーカイブ化するという取り組みや、南三陸町で津波被害を受けた田んぼを、冬季も水を張り続ける江戸中期から伝わる農法、「ふゆみずたんぼ」農法を用いて復興させるプロジェクト、大槌町で復興ツーリズムや博物館を運営している団体が中心となり、阪神大震災や今回の東日本大震災での経験を共有し合い震災ナレッジを蓄積することで今後の予防策を提言したり、ツーリズム実施体制のスキルアップを目指すプロジェクトなどで、多岐にわたる課題が浮き彫りとなりました。

選後評について語る選考委員の
小野川和延氏(海外環境協力センター)

小野川選考委員は、震災直後の去年は混乱の中にありながら、それぞれが手の届く範囲でもがきながら活動をしているという印象だったが、それがだんだん変化してきていて、震災を後世に語り継ぐ活動、子供たちをエンカレッジするプロジェクト、コミュニティカフェなどで心のわだかまりを楽にする取り組みなど、未来を見据えて広く展開されるプロジェクトからの応募が増えたように感じると話され、財団として限りあるリソースの中で、他の参考になり、またリードしていってくれるようなプロジェクトを選考したので、皆さんには周りにインパクトを与え、波及効果をもたらすようなモデルになってほしいと参加者を激励されました。

福島会場

仙台会場

岩手会場

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