研究助成プログラム
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成果物(書籍・論文・映像等)
情報掲載日:2020年5月28日
2016年度助成プロジェクト「戦後の謝罪に果たすメディアの役割―市民社会は和解にどう貢献できるのか― 」(代表者:クラウディア・アスタリタ氏、D16-R-0167)の論文 “The Trap of an Official Apology: the Power of Civil Society in Promoting Reconciliation(公式謝罪の罠-和解促進における市民社会の力)”が、国際的な季刊誌『East Asia』に掲載されました。『East Asia』は、中国、日本、韓国、環太平洋地域の政治や文化などに関する問題について、国境を超えて扱う論文を掲載する国際的な季刊誌です。
論文では、第二次世界大戦後、70年以上が経過している現在において、国家間の和解を促進する上での市民社会の役割の重要性を指摘し、ドイツとイタリアにおける戦争責任と和解についての建設的な議論を形成する上で直面した困難についてまとめています。また、2016 年に広島と真珠湾で行われたオバマ大統領と安倍総理大臣の公式訪問について、メディアがうまく取り上げることで、市民社会による和解の取り組みを促進することができると指摘しています。
論文はこちらからご覧いただけます。
https://link.springer.com/article/10.1007/s12140-020-09330-1?wt_mc=Internal.Event.1.SEM.ArticleAuthorAssignedToIssue