
エクスカーション03
江戸川みんなの防災プロジェクト

今回、4か所で開催したエクスカーションの3つ目は東京都江戸川区で行われました。過去に助成対象となったメンバーを中心に、約6名の方が受け入れ団体となった「江戸川みんなの防災プロジェクト」の活動拠点を訪れました。ここではエクスカーション終了後のアンケートを元に当日の様子を振り返ります。
〈受け入れ団体情報〉
- [助成プログラム]
- 2019年度 国内助成プログラム
- [助成題目]
- 江戸川みんなの防災プロジェクト ―災害時、誰一人取り残さない地域へ
- [代表者]
- 高橋聖子

<受け入れ団体コメント ◉ 高橋聖子>
「江戸川みんなの防災プロジェクト(EMINBO)」は、障がい、性別、年代にかかわらず、みんなが助かる、そのために、力と知恵をみんなで出し合う防災、「インクルーシブ防災」を地域に実装すべく障がい当事者や子育て中のメンバーがともに活動しています。防災は、市民一人ひとり、家族、住民組織、地域の事業者など、地域で暮らし、働く人すべてがかかわるだけに、関係者が多くどのように活動を広げていくか悩みの連続です。
今回のエクスカーションでは、トヨタ財団の助成金を得ながら、地域の方々と一緒に最前線でさまざまな取り組みをしている皆様と財団のご担当者をお迎えし、私たちの活動内容や、課題感の共有を行うとともに、参加した皆様がどのように地域とかかわりながら活動をされているのか、お話をうかがうことができました。
子どもたちや学校と活動を共に行うことで、さまざまな人が垣根を越えて結びつくことができること、実施者自身が楽しむことが大事なこと、そして具体的なアドバイス等をいただき、私たちの今後の活動の糧となったとともに、活動分野は違えど、お互いの活動を応援し合うあたたかさに触れることでとても大きな力をいただきました。自分たちだけでは作りえなかった、こうしたつながりをいただいたエクスカーションに感謝です。
<参加者コメント>


<POによるエクスカーション振り返りトーク>
江戸川みんなの防災プロジェクトのケース
鷲澤 受け入れ団体のコメントの中に、「活動分野が違っても応援しあえる温かさに触れあえてよかった」とありましたが、活動分野の異なる方々と交流・学び合いあえるのも、この企画の1つの魅力かもしれませんね。
武藤 参加したある方と懇親会でお話した時に、ワークショップをやってみたら車いすの方と一緒に避難するとなると想像以上のことがいくつもあって、気づくことがたくさんあったとおっしゃっていました。
都会の特徴かもしれませんが、マンションで隣にどんな人が住んでいるか知らなくて、いざ被災したときに隣に手助けが必要な方がいると知らずに自分たちだけ避難してしまうことがあるかもしれません。ですから、平時から知り合ったり関係性を築いたりというところがとても大事で、今回はそれを見える化したワークショップになったのではないかと思います。
鷲澤 最近国内助成でも防災関係の応募が増えています。私たち誰もが関わることなので、関心が高い分野なのでしょうね。
公益財団法人トヨタ財団 広報誌JOINT No.43掲載(加筆web版)
発行日:2023年10月19日