3回にわたって実施してきた「連携(実践×研究)」の鼎談。
Style、Techに続く最終回のサブタイトルは、Cycleとしました。
お話しいただいた助成対象者の方々の活動分野は(今回も)それぞれ異なりますが、
プロジェクトを通して、データベース、アーカイブ、
あるいはプラットフォームと呼ばれるものの構築を目指しています。
これらは、共通の知的基盤として、いわゆる現場での活動の拠り所となり、
また、将来に向けた議論の出発点を作り出すものです。
今回の鼎談では、個々の課題を例としつつ、それを取り巻く環境や背景、
法制度と現実のギャップなど、互いに深く関連する共通項を掘り下げました。
個々人の取り組みから、国を超えた各国の事例も含め、
複雑な現実社会のなかで、状況の改善に向けて研究者等が果たせる役割は何か─。
実践にも深く関わりながら、
研究者としてのバックグラウンドも持つ方々のあいだで、
議論は縦横無尽に展開しました。
そのなかで、実践と研究の分野や立場を超えて活動してきた3人が行き着いたのは、
まさに実践と研究の間を行き来すること─サイクルを回すこと─の重要性でした。