プロジェクト成果物レポート
『沖縄現代史―米国統治、本土復帰から「オール沖縄」まで―』が出版されました(研究助成プログラム)
情報掲載日:2016年6月17日
プログラム研究助成プログラム
カテゴリNOctg01 ctg06
本書は、2012年度研究助成プログラムの助成対象プロジェクト「戦後沖縄/日本における沖縄戦・米軍基地と開発をめぐる歴史学的検討」(代表者:櫻澤誠氏、D12-R-0746)の成果物として刊行されたものです。沖縄の戦後史を独自の視点で描き直した意欲的な研究成果です。
これまで沖縄の戦後史は、革新派の運動史として分析される傾向が強く、保守派が中心の経済界の影響や、「本土」による開発への関与については、十分に議論がなされてきませんでした。これに対して、本プロジェクトは沖縄戦史蹟をめぐる観光開発や米軍基地をとりまく経済開発の歴史的変遷をつぶさに検証し、戦後沖縄における保守派の役割を再考するとともに、いかに沖縄の戦後史が本土側の経済的な狙いによって左右されてきたのかを明らかにしました。本書では、さらに沖縄の政治、社会、文化、思想について深く掘り下げ、保革の枠組みを超えた取り組みとして注目される「オール沖縄」の運動など、沖縄のいまを知る手掛かりが詰まっています。
プロジェクトの概要については、助成対象検索ページから【D12-R-0746】と入力して検索してください。
書名 | 『沖縄現代史―米国統治、本土復帰から「オール沖縄」まで―』 |
著者名 | 櫻澤 誠 |
発行者 | 中央公論新社 |
発行年月 | 2015年10月 |