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    イベント・シンポジウムレポート

情報掲載日:2017年10月25日

末廣昭教授による講演

2016年度助成対象者の野川未央氏と水谷朋代氏

2017年10月23日(月)、ハイアットリージェンシー東京(東京都新宿区)にて2017年度国際助成プログラム助成金贈呈式を開催いたしました。

第一部では、常務理事挨拶、担当者による趣旨説明の後、末廣昭教授(学習院大学国際社会科学部)による講演「国家戦略「Thailand4.0」と中国の一帯一路戦略」が行われ、「中所得国の罠」に陥ったタイが掲げる長期的な国家戦略と、アグレッシブに拡張を続ける中国の現状について詳細な分析が示されました。
(末廣教授の発表資料はこちらPDFファイル(3079KB)

続いて、2016年度に助成を受け活動を行っている野川未央氏(D16-N-0157/換金作物栽培地域における循環型有機農業の実践に向けた若手農家リーダーの育成プロジェクト/代表者:箕曲在弘)と水谷朋代氏(D16-N-0197/アートの創造性を通じた子どもを育む環境づくりの考察/代表者:山野真悟)から、自身の取り組む課題や現時点での成果、そして大変だった点など、率直な思いが語られました。これからプロジェクトをスタートさせる参加者の方々にとっては、これからの活動をイメージするにあたって参考となることが多くあったかと思います。
(野川氏の発表資料はこちらPDFファイル(2473KB)
(水谷氏の発表資料はこちらPDFファイル(9366KB)

トヨタ財団遠山敦子理事長より対象者に贈呈書が授与された

助成対象者による記念撮影

第二部では、当財団の遠山理事長からの挨拶、末廣昭選考委員長による選考審査報告に続き、遠山理事長より今年度の新たな助成対象者に一人ずつ贈呈書の授与が行われました。その後、助成対象者から自己紹介と今後取り組まれる活動について簡単なスピーチを行っていただいたことで、続く懇親会では、助成対象者、財団関係者、来賓など約100名の参加者が和やかな雰囲気のもと、交流を行うことができました。

翌10月24日(火)には、トヨタ財団オフィス会議室にて、今年度の助成対象者および関係者と財団担当者が一堂に会して、それぞれのプロジェクトの詳細な紹介と助成対象者同士の交流を目的としたワークショップが丸一日かけて行われました。

「アジアの共通課題」を対象とする国際助成プログラムでは、アート、移民、農業、環境など、それぞれのプロジェクトの取り組むテーマが多岐にわたることが大きな特徴の一つですが、参加者の皆さんからは他分野だからこそ普段にない気づきや刺激を得、また互いに共有できる部分や、今後協力できる部分も多くあったとの感想をいただきました。

現実的には、いざプロジェクトが始まるとこうして助成対象者が一堂に会する機会はなかなかないのですが、ここで得られたネットワークをもとに新たな協働が生まれることを期待するとともに、財団としてもSNS等を通じた助成対象者同士の交流の促進に努めたいと思います。

最後に、今年度贈呈式およびワークショップには、遠方や海外からも含め、助成対象となった16プロジェクト全ての代表者および関係者にご参加いただきました。参加者の皆様の協力に心から感謝したいと思います。

贈呈式会場の様子

24日に行われた助成対象者ワークショップ

プロジェクトについて紹介するディペシュ・カレル氏

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