財団イベント・シンポジウムレポート
2015年度国際助成プログラム贈呈式を開催しました
情報掲載日:2015年10月28日
束田吉子氏(左)と吉富志津代氏(右)
2015年10月26日、ハイアットリージェンシー東京にて、国際助成プログラム助成金贈呈式が行われました。
第一部では、担当者より今年度プログラムの趣旨説明を行った後、昨年度・一昨年度の助成対象者である束田吉子氏(D14-N-0014)、吉富志津代氏(D13-N-0097/D14-N-1002)からご自身のプロジェクトについてご報告をいただきました。期間中いくつかの困難に直面しながらもプロジェクトをまとめあげていくプロセスに、参加者の皆さんも興味津々の様子でした。
トヨタ財団理事長遠山敦子
国際助成プログラム末廣昭選考委員長
第二部では、末廣昭選考委員長(東京大学社会科学研究所教授)から今年度の選考についての紹介の後、遠山敦子理事長より各助成対象者の皆さんに贈呈書の授与が行われ、一人一人から今後の抱負が述べられました。次いで、末廣教授からは『新興アジア経済と中国の新対外戦略』と題する講演をいただきました。新興アジアを「生産するアジア」「消費するアジア」「老いてゆくアジア」「疲弊するアジア」と、4つの視点で分析を行い、中国の対外的な拡張戦略を論じた上で、日本とアジア、日本と中国が諸分野において協調することの重要性が説かれました。
第三部では来賓や財団関係者を交えた懇親会、翌27日には財団オフィスにおいて助成対象者によるプロジェクト内容のプレゼンテーションが実施され、助成対象者同士による交流の機会が設けられました。今後、助成対象者の皆さまにはよりよいネットワークを築き、充実した成果を上げていただけることを期待します。同時に、財団としてもできる限りのサポートをさせていただくとともに、相互に学び合うことができればと考えています。
なお、束田氏、吉富氏の報告資料、および末廣教授の講演資料はこちらからご覧いただけます。
■束田吉子氏発表資料
■吉富志津代氏発表資料
■末廣昭教授講演資料
贈呈式の様子
助成対象者の皆さんの集合写真