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JOINT38号 WEB特別版「エジプトに公民館をつくろう! エジプトの公民館づくりがもたらすリバース・イノベーション」

JOINT38号「エジプトに公民館をつくろう!」

◉聞き手:鷲澤なつみ(トヨタ財団プログラムオフィサー)

トヨタ財団の国内助成プログラム助成金贈呈式でたまたま隣り合わせたことが、知り合ったきっかけという南信乃介さんと西山佳孝さん。お二人は意気投合した結果、エジプトでの公民館づくりをスタート(2019年度 社会コミュニケーションプログラム「日本およびエジプトでの公民館づくりを通じた社会教育機関やその担い手へのリバース・イノベーション」)させました。国内助成プログラムのお二人がなぜエジプトなのか、なぜ公民館を作るのか。2021年11月初旬、Zoom越しにまだ夏の暑さの残る沖縄県からお話しいただきました。

※本ページの内容は広報誌『JOINT』に載せきれなかった情報を追加した拡大版です。

エジプトに公民館をつくろう!
エジプトの公民館づくりがもたらすリバース・イノベーション

南信乃介+西山佳孝
右◉南信乃介(みなみ・しんのすけ)
那覇市繁多川公民館館長。2015年度国内助成プログラム助成対象
左◉西山佳孝(にしやま・よしたか)
東シナ海の小さな島ブランド株式会社。2015年度国内助成プログラム助成対象(代表:山下 賢太  )

西山 南さんと出会ったのは2015年度の助成金贈呈式の会場で、たまたま隣に座って話したのがきっかけです。贈呈式のあとに離島つながりの助成対象者の人同士で飲みに行って、そこで南さんのこれまでの活動などについてお話をお聞きしました。

私がやっている助成とは別のプロジェクトの活動地が、南さんが活動されている繁多川の近くの真地という場所だったので、その後、現地に行った際に何度かお会いしました。そのときにそろそろエジプトで公民館を作りたいと思っているということを聞いて、エジプトに公民館? と思ったのですが、でもそれをプロジェクト化したら面白いんじゃないかと思いました。

 西山さんには贈呈式でお会いして話しかけた時にかなりつれない対応をされた記憶があります(笑)。繁多川公民館で公民館の役割を学ぶため、エジプトからモハメッド・アブデルミギードさん(以下ミギードさん)がいらしていたのですが、西山さんと出会ったころがちょうどミギードさんがエジプトに帰ってそろそろ拠点を持ちながらやりたいと思っていた時期でした。応援していこうということは決まっていたのですが、エジプトに必要なのは日本の公民館のどの部分なのかというのは現地に行ってみないとわからないなと思っていたんです。それで西山さんとお話ししたときに国際交流基金の知的交流会議助成というのがあると教えていただきました。

西山 アメリカやヨーロッパの国がエジプトとつながるというのはよくあるけれども、日本とエジプトのNPOがつながるというのはあまりないと思ったので、以前から知っていた国際交流基金の事業を紹介しました。

 締め切りまで2か月を切っていたのですが、西山さんにご相談して申請して採択されました。エジプトに日本の公民館をストレートに持っていくという話にならない可能性も高いなと思っていました。エジプトでの視察には、幅広い視点で現地に適した状況を把握しつつ、日本の要素も取り入れられる知見をお持ちの西山さんにも同行していただきました。

最初は3年前に1週間くらい行ったのですが、ミギードさんが視察や講演などをたくさん詰め込んでくれていたので、毎日どこかで何かしら発表していました。各地であたたかく迎え入れてくださって、今の日本の地域をよりよくしていった公民館という拠点に対して関心を持ってくれたと思います。一方でそういう拠点が今エジプトにないのかというと、集まる場所はたくさんありました。コワーキングスペースみたいなところもありますし、モスクもありますし、映画館、舞台、カフェなどを併設している場所もありました。

ただ、子どもから高齢者まで誰でもが行ける拠点というのがないと思いました。日本でいう運動公園や、大型遊具があったりスポーツができる場所というのは、一部の特権階級の人たちが代々そのカードを引き継いでいてその人たちしか入れないという感じでした。完全に分断されているようで、これは日本とはだいぶ違うなと思いました。そういった点から、誰もが行けてそこで何かチャレンジしたり、あるいは若い時に思うように学ぶことができなかった人が学びなおしたりすることができるような場所にニーズがあると思いました。

識字率が低いということもあって、あとからでも勉強をして高収入につなげたりしたいという若者が多くいることもわかりました。日本の公民館をエジプトに持っていくことで、いろいろな人たちが力を合わせてさまざまなことにチャレンジしていきたいという期待を感じ、作る意義があるなと感じました。そんな様子を見て、次は実際に公民館を作るための作戦を考えようと思いながら帰国したのを覚えています。

左からミギード氏、南氏、西山氏[於:ギザのピラミッド]
左からミギード氏、南氏、西山氏[於:ギザのピラミッド]

──今回のプロジェクトは実際エジプトに行って状況を見て得てきたものをリバース・イノベーションするというのがテーマに掲げられていました。これからやろうとされていることではエジプトの挑戦に伴走していく中で得た知見、気付きや学びのようなものを日本でどう活かすのかが核になっていくと思うのですが、具体的にどのようなことをしていくのでしょうか。

 まず『公民館のしあさって』という本をつくりました。これまでの取り組みをしっかり検証しながら、日本の課題や実情も含め、エジプトから日本の公民館がどう見えるか、そういう入り口の目線を持って公民館の未来を見ていくという取り組みです。そして、実際に本を携えながら公民館、あるいは公民館的に人が集いながら地域をよくしていこうという思いの人たちと一緒にこの本を読んで、自分たちの地域でもチャレンジしてみたいと手を挙げてくれるところに寄り添っていくようなことを考えています。

実際に読書会というスタイルで全国各地でキャラバンしながら、私達がエジプトで得た気づきをリバース・イノベーションして、改めて日本の公民館の可能性をそこから切り開いていきたいと思っています。

本の中に、ミギードさんが日本人がいきいきと自分の言葉でいろんな話や夢を語っているのは居酒屋が多かったと言っていたという一節があるのですが、そういう話がなんで公民館でできないかなぁという投げかけもあって、現在そういう拠点を持っている皆さんに、ひとつの事例としてしっかり向き合っていただければと思っています。地域をよりよくしていくためにいろいろな意見が言えて、その意見をお酒のせいで翌日忘れてしまわないように地域のよりよい循環に乗せていったり、そういうことを話して形にしていい場所なんだというようなことがミギードさんのその一言に凝縮されていますよね。

本の中では東京大学大学院教育学研究科の牧野篤先生や高崎経済大学地域政策学部の櫻井常矢先生をはじめ、社会教育に詳しい人たちの目線からも切り込んで解釈を付けたことで社会教育関係者にも伝わる言葉を入れることができたかなと思いますし、社会教育関係者ではない人たちにもコメントを寄せていただいたので、全国の公民館、あるいは人が集う拠点というところで考える材料の両方を盛り込めたと思います。

──人が集う場の作り方に関心がある人たちが増えてきている気がするので、そういう方々にとっても親和性の高い内容になっていて、すごくたくさんのヒントが詰まった1冊になっていますね。西山さんの視点で、これまでこのプロジェクトに関わってこられた中での気づきや学びとなったようなところについてお聞かせください。

西山 最初に現地へ見に行ったとき、エジプトで本当に公民館の可能性があるのかとか、作って大丈夫なのかというようなことや、視察の結果と今後の展開について、最終日の夜にホテルのロビーで南さんとミギードさん、そして奥さんの美幸さんと私の4人で話しました。そのときのミギードさんの問題意識というか一言がこのプロジェクトにつながってきます。「エジプトでの公民館作りをぜひやりましょう。ただ、日本とエジプトがwin-winの関係にならないと継続はしないし、成功しない」と言ったんです。

つまり、南さんと私が金銭的、物理的、知識的なものを持っていて、それをエジプトにあげるということではない。それは後から考えればミギードさんの問題意識として、ODAやユネスコが世界各地でいろいろなことをやってもうまくいかない、継続していかないことが多くある原因はそこにあると。外国では公民館的なものをCLC(コミュニティラーニングセンター)というのですが、昔ユネスコがカイロに作ったことがありました。でもお金の切れ目が縁の切れ目につながってしまったんです。運営などが地元の方に引き継がれていなかったんです。そうなってしまった経験があるので、今度はそうならないために私たちエジプト側が日本に対してできることを考えて、私たちはただ公民館がほしいだけではなくて、そういう意味でのwin-winの関係をつくっていきたいんだということでした。その話を聞いたとき、日本から公民館をそのまま持っていってもまずだめだな、新しくエジプトでローカライズされた公民館の形をこれから構築していかないといけないと思いました。

日本には現在14000館くらい公立公民館があってどんどん減ってきているのですが、誤解を恐れずに言えばこの14000館の8割がたはうまく活用されていません。一方で、地方創生ということで全国に交付金がばらまかれて拠点がたくさんできたけど、今となっては上手に活用されていない拠点をいっぱい知っていますし、作ったはいいけれど運営するノウハウがなかったりという問題もあります。箱があれば人が集まるわけではないですよね。エジプトでローカライズして日本とは違う形を模索していくときに、次の日本における社会教育とか公民館や地方創生の拠点とか、若い人たちが作りたいコワーキングスペースとかシェアードオフィスとか、そういうものにつながってくるような学びが得られるのではないか。だから日本から持っていくことに意味があるのではないか。ミギードさんがそこまで考えたかはわかりませんが、私はそのwin-winの関係というのを聞いて思ったんですね。帰国後は日本の中でもそういうことができるというのはどういう形なのかというのを考えるようになりました。

エジプトでの公民館作りには文科省からお金をいただけたのですが、その最終審査にヒアリングがあり、普通そういう審査会のヒアリングは10分くらいの短いものなのですが、その時は1時間くらいかけて根掘り葉掘り聞かれました。なんで今この話題を出したかというと、先ほどリバース・イノベーションについて触れていただきましたが、私はすぐそういう名前を付けてしまうので、この申請も「エジプトにおける教育のイノベーション」とタイトルを付けたのですが、イノベーションとは何のことか、何がどう変わっていくことをイノベーションと考えているのかということを問われました。ある意味、絶句しました(笑)。

エジプトの問題点としてはさっき南さんが言ってくれたことなのですが、簡単に言うと階級社会。今でもヨーロッパによくある貴族じゃないですけど、お金持ちのコミュニティとそうでない人たちのコミュニティが完全に分断されていて、エジプトはお金を持っている人たちは永遠にお金を持ち続けて、そうでない人たちとは交わらないんです。お金を持つ人たちが集うサロンやクラブがありますが、そういうところに違う階層の人が行くことはまずありません。それにヨーロッパとはまた少し違っていて、そういう上の階層の人が下に下りてくることもなくて永遠に交わることがありません。でも外国に勉強しに行った人たちやミギードさんのようなエジプト人としてはちょっと変わった思考の人は、そこは交わっていかないと世の中何も変わっていかないというふうに根底では思っています。実際ここに縦に串を刺せるのは今のエジプトにどんなところがあるかというと、宗教です。同じ宗教のつながりの中では階層を超えられていて、モスクにはこの人はお金を持っている、持っていないという切り口がなく集えているのですが、それはあくまでも宗教が前提になっています。大まかにいうとエジプトはイスラム教とコプト教がメインで、もちろんその他もいると思いますが、ほとんどはその二つに分けられて、コプト教の人たちは教会に行くしイスラム教の人たちはモスクに行くので、またそこも交わらないんです。

エジプトでのイベントの様子
エジプトでのイベントの様子

──学校はどうなっているんですか。

西山 そこも別ですね。日本よりも教育の格差が出ていて、お金を持っている人はいい学校と言われるような学校に高いお金を払って教育をサービスとして受けに行きます。公立の小学校や安いところは先生もそれなりだという認識です。それにお金持ちの子どもは外国に勉強に行ったりします。地理的にヨーロッパが近いですしね。

このような交わらない問題があるところでフラットにいろいろな人たちが集える場所として公民館はもってこいなので、そういうふうに変えるために公民館を横展開していくんですということを最終審査のヒアリングでお話しました。

 結果的に採択されてエジプトに公民館を作ることができました。コロナ禍で限られた中ではありましたが、今は公民館のオープンまでこぎつけることができて良かったですし、作ろうとするプロセスにいろんなオンラインの講義もあってそのエッセンスが運営に活かされているように思います。

──日本で公民館があまり活用されていないということですが、書籍にはミギードさんが繁多川の公民館で衝撃を受けたということが書いてありました。繁多川みたいな公民館は今本当にほとんどないんでしょうね。日本の公民館はこれからどう変わっていったらいいのか、せっかくある場なのでそれをどう地域の中にまた復活させていくのかみたいなところは、すごく興味があります。

西山 ミギードさんがこの本の中に書いてくれているのですが、日本に来る前に頭の中で日本の社会教育は素晴らしい! これが自分が求めていたもので、エジプトの中での新しい教育の形なんじゃないか。こんな拠点がエジプトにあったらいいんじゃないか。そういう思いが強くできあがって来日したのでショックが大きかったと思うんですよ。あれ、想像した公民館が日本にないぞ、と。そのプロセスを経て、あるきっかけで繁多川に来ることになったので、そこは感動が大きかったのだと思います。

 日本の公民館を研究していると日本の人たちに言うと、なんでそんな研究しているのと言われてミギードさんは動揺したみたいですね。なんで日本の公民館をみんなこんなに知らないんだと思っていたと思います。

──先ほどwin-winの関係性を大事にというようなことをミギードさんがおっしゃっていたというお話がありましたが、ミギードさんの中では日本側からの情報提供だけでなく、エジプト側の学びを日本で活かしてほしいというような思いがあったのでしょうか。

 関係性的にも私たちも関わることで、自分たちのアクションを通して日本の公民館のあり方を見つめる機会にもなります。たとえば最近沖縄の与勝高校で英語を勉強している英語クラブの子たち20人くらいと、エジプトの同世代くらいの中学生とで全部英語でコミュニケーションをとろうというのをやりました。お互いに英語の勉強中で、どちらにとっても対等な英語の実践訓練になります。随所にそういう関係性があり、オンラインでそれぞれの知りたい、やってみたいというのが生まれていきやすいと思います。

──公民館の話とは別にそういう切り口でもつながりが生まれてきているんですね。そういうやりたい、やってみたいことを実現していくところがまさに社会教育とリンクしてくると思うので、その動きやマインドが世の中に醸成されていって主体的に何かやりたいっていうことをみんなで語り合って挑戦していくようなムーブメントがリバース・イノベーションで起こっていくといいですよね。その種まきをこれから本の読書会やキャラバンをやりながら進めていくと思いますが、そのあたりのところをお聞かせいただけますか。

西山 プロジェクト全体としては、本を作るのが第一弾の動きだと思っています。今回のプロジェクトで私は風呂敷を広げ続けるという役割を担わせていただいて、さっき名前が出た櫻井先生にも執筆者に入ってもらうとか、建築家ツバメアーキテクツにも手伝ってもらうとか、そういうところで社会教育とか公民館をど真ん中で担っている、部署的には教育委員会とか、そういった公立公民館と言われる公のところだけではなくて、民間も含めて多様な拠点、社会教育的なソフトで面白いことをやっていこうという人たちに本を届けながら、読書会や全国キャラバンを通じて私達がいろんな人たちに出会っていき、そこでさらに出会ってきた人たちからこんな面白いことをしていきましょうというようにつなげていきたい。リバース・イノベーションからスタートして、イノベーションの小さな波を全国で起こしていきたいと思っています。

2020年1月のキックオフフォーラム[於:駐エジプト日本大使館]
2020年1月のキックオフフォーラム[於:駐エジプト日本大使館]

──今後のプロジェクトの展開についてお聞かせください。

西山 本ができる前からフライング読書会と称して読書会をさせていただいたところ、熊本県の教育委員会の人たちが興味を持ってくれました。教育委員会では年に一度エデュケーションウィークというキャンペーンをやっているのですが、この読書会が面白かったということでそのキャンペーンの一環として小さな読書会のすすめみたいなコーナーを作っていただいたので、近々2人でオンライン配信の収録に行ってきます。まずは全国各地のつながりがある皆さんにお声掛けさせていただいて、12月から1月にかけて全国のいろんな場所で展開する準備をしています。

 社会教育関係者を含めて、公民館ってこれまでもいろいろな面白い取り組みがあったにしても、それが続かなかったり大変なことがいろいろあったんだろうなと思っているのですが、そういう時に公民館をもっと利活用してよりよい地域作りに活かしたいという人たちが力を合わせ続けることがすごく大事だと思っています。

情報だけではなく実際に人がつながっていくことがそれをすごく大きく動かすと思っているので、読書会というスタイルで私達の誰かも行きながら、企画したホストの皆さんもそのご近所の皆さんを巻き込みやすい形でできれば、人のつながりでその拠点がいきいきとそこの地域の人たちがやってみたいあり方で進めていけるんじゃないかなと。古くて新しいというかそういう動かし方は、着実な一歩を生むかもしれないと期待しています。

本プロジェクトで出版した書籍『公民館のしあさって』
本プロジェクトで出版した書籍『公民館のしあさって』

公民館じゃないけど私の地域でも読書会をして何か初めてみたいなと思っているような人たちも、現地で一緒に仲間を作りながらやってみたいという人たちも声をかけてくれたら嬉しいなと思います。それぞれの地域の社会教育って面白いですし励みになるので、ぜひ聞きに行ってみたいですね。

──ありがとうございます。ほかに話し足りないことがあったらお願いいたします。

 今回のプロジェクトは2015年度の助成がきっかけになっていますが、公民館ど真ん中の人たちだけだったら発展しにくかったと思います。そういう意味では西山さんという視点が入ってきたこと、社会教育の身近な実践は私達が持っていたとしても、それをしっかりエジプトに届ける、あるいはエジプトの視点からまた日本の社会教育や地域づくりに還元したいという意味では、それぞれの立場のプロフェッショナルな部分をうまく融合させたり、人を引っ張ってくることができたのがよかったと思います。

贈呈式でたまたま隣に座った人がたまたま公民館のことに造詣があったという偶然性がここでもいきてきましたが、助成事業からこのようなご縁をいただけたことがすごくよかったです。

西山 たまたまつながりで申し上げれば、本の中に牧野先生と私達でいろんなお話をさせていただいたチャプターがあるのですが、公民館、社会教育のきっかけはたまたまだと。牧野先生も社会教育や公民館に関わっているのはたまたまだという話も盛り込まれています。

公民館や社会教育って今自分たちが作ろうとしていた拠点そのものだったんだなとか、自分たちがやりたいことってこんなところにルーツがあるんだなと思ってもらえるような1冊になったと思いますので、人が集まらなくて困っているとか、どうやって人を集めたらいいんだろうと思っているとか、どんな場所であったらいいのか悩んでいるという人にとっては、公民館や社会教育のみならず、もってこいな1冊なのではないかと思います。

 一度読んで終わりではなくて、何かの時に思い出してそういえばあんなことが書いてあったなと読み返していただけるような内容になっていると思います。

──本日はありがとうございました。

公益財団法人トヨタ財団 広報誌JOINT No.38掲載(加筆web版)
発行日:2022年1月20日

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