財団イベント・シンポジウムレポート
オープンワークショップ「社会の新たな価値の創出をめざして」@東京を開催しました(研究助成プログラム)
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イベント・シンポジウムレポート
情報掲載日:2018年4月25日
4月14日、早稲田大学の国際会議場にて、研究助成プログラムオープンワークショップを、早稲田大学総合研究機構ジャーナリズム研究所との共催で実施しました。
6名の助成対象者が2人ずつ3つのセッションに分かれ、研究助成プログラムテーマ「社会の新たな価値の創出をめざして」に対し、どのように取り組んでいるのか、あるいは取り組んだのか報告しました(当日のプログラムはこちら)。
研究助成プログラムでは、分野領域を定めず様々な助成をおこなっていますが、この度のワークショップでも、人のつながりの単位として家族に焦点を当て、家族それぞれの役割について固定観念にとらわれず大胆に捉え直そうとする研究や、地域や研究者を映像で撮ることで普遍的なものを映し出そうとする研究、国内外で被ばくという目に見えにくいものに医療的な立場からかかわろうとする研究など、多岐にわたる報告がおこなわれました。
全体的な議論として、既存の価値にとらわれず社会の変化や課題の本質を捉えビジョンを描いていくこと、研究の成果をイメージとしていかに形にして普遍化させるのか、といったことが、新たな価値を創出する上で重要であることが再確認されました。また、多様な人々の声を聞く場を提供したり、合意形成に努めたりすることが、研究者の重要な役割であることが共有されました。
約30名の参加者からは、「自分の専門と異なる多岐にわたる報告だったが、専門性によらない普遍的な部分での議論に刺激を受けた」、「単なる研究ではなく、研究が社会といかにかかわっているのかということを重要視していることが分かった」、「会場全体で率直な議論が展開され、本人が気づいていない研究の可能性についての指摘も受けられる有意義な場だった」などといった感想が出されました。
6月30日(土)には福岡でも同趣旨のワークショップを開催いたします。まだお申し込みが可能ですので、参加をご希望の方はこちらをご覧ください。