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財団イベント・シンポジウムレポート

2017年度助成金贈呈式を開催しました(国内助成プログラム・研究助成プログラム)

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    イベント・シンポジウムレポート

情報掲載日:2018年4月20日

2018年4月13日(金)、ハイアットリージェンシー東京(東京都新宿区)にて、2017年度「研究助成プログラム」ならびに「国内助成プログラム」の助成金贈呈式を開催いたしました。当日は過去の助成対象者による報告会と助成金贈呈式の二部構成で行われ、約110名の方にご参加いただきました。

【第一部 助成対象者報告会】

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第一部の助成対象者報告会では、2015年度に「研究助成プログラム」の助成を受けられた広瀬拓海氏(筑波大学大学院人間総合科学研究科 博士後期課程/任意団体ジャパン・オールスターズ スタッフ)と、2016年度に「国内助成プログラム(しらべる助成)」の助成を受けられた北村隆幸氏(せき・まちづくりNPOぶうめらん 代表理事)より報告が行われました。

広瀬氏は、プロジェクト代表者の茂呂雄二氏(筑波大学人間系)とともに、発達心理学の視点から、格差や貧困に曝される子ども・若者たちを支援するコミュニティを社会実装するアクションリサーチに取り組まれました。「自分にできること」「やりたいこと」を子どもたち自身が考え表現するパフォーマンスイベントの企画・実施を通じ、彼らと彼らを支援する多様な価値観や技能を有する大人たちの間にハイブリッドなネットワークが構築されたことなどが研究成果として共有されました。また、助成金の柔軟性や自由度、プログラムオフィサーの存在などが研究活動を支える一助となったという点についてもご報告いただきました。

北村氏は、岐阜県関市において、流出人口のUターンを阻む問題構造について調査されました。報告では、「郷土愛が醸成されれば、本当に人は戻ってくるのだろうか」という仮説に基づき、小中学校や高校・地元企業・Uターン者等の協力を得てアンケート・ヒアリングを行ったという調査プロセスとその結果見えてきた問題構造について共有されました。しっかりと調査・分析したことで問題構造が明確となり次の打ち手が見えてきたこと、そして問題構造を把握できたことで団体の長期目標が描けたことなどが取り組みの成果として挙げられました。基礎調査の重要性や問題構造の把握が活動を始める上で有意義であるというメッセージは、これから活動を始められる団体にとって、おおいに参考となったのではないかと思います。北村さんは今回明らかになった問題構造に基づき、2017年度「そだてる助成」の助成を受けて問題構造へアプローチするための事業に取り組まれます。

【第二部 助成金贈呈式】

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第二部の助成金贈呈式では、当財団の遠山敦子理事長の祝辞に始まり、その後「研究助成プログラム」選考委委員長桑子敏雄氏(一般社団法人コンセンサス・コーディネーターズ 代表理事/東京工業大学 名誉教授)ならびに「国内助成プログラム」選考委員長萩原なつ子氏(立教大学 教授)より、選考についてご報告いただきました。



続いて、各助成対象者より研究内容ならびにプロジェクトの内容について、簡単な紹介を行っていただく「一分間スピーチ」が行われました。本年度も様々なテーマ・領域の研究・活動が助成対象として選出されました。助成金贈呈書は各プログラムを代表して、平井伸治氏(「研究助成プログラム」代表)と安藤希代子氏(「国内助成プログラム」代表)へ、理事長より授与されました(各助成プログラムの助成先については、以下をご覧ください)。

➤研究助成プログラム https://www.toyotafound.or.jp/research/2017/

➤国内助成プログラム https://www.toyotafound.or.jp/community/2017/

研究助成プログラム 助成対象者

国内助成プログラム 助成対象者

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