研究助成プログラム
2017年度研究助成プログラム
テーマ:「社会の新たな価値の創出をめざして」
プログラムの趣旨
地球規模の課題、世代を超える課題、まだ顕在化していない将来の課題など、これからの社会が対応を迫られる困難な課題に、私たちはどのように向き合えばよいのか。世界を俯瞰し、未来を見通す広い視野から、そのフィロソフィーとアートを探究し、社会の新たな価値の創出をめざす、意欲的な研究プロジェクトを応援します。
2017年度研究助成プログラム選後評
なお、これ以前のものに関しましては年次報告書 をご覧ください。
2017年度研究助成プログラム助成対象一覧
助成番号 | 題目 | 代表者氏名 | 代表者所属・役職等 | 助成金額(万円) |
(A)共同研究助成 | ||||
D17-R-0108 | 中世ジャワの死生観を「詠む」―映像ナラティブによる浮彫壁画解釈の質的転換と文化伝承の可能性― | 野澤 暁子 |
名古屋大学大学院人文学研究科 博士研究員 |
330 |
D17-R-0265 | 世界の核実験補償制度の掘り起こしと国際比較調査―「ニュークリア・ジャスティス」に基づく核被害補償の規範を求めて― | 竹峰 誠一郎 |
明星大学人文学部 准教授 |
620 |
D17-R-0293 | 米国中西部における国境を超える改革および労働の将来像 | シャオウェン バーゼル |
インディアナ大学情報工学・コンピューティング・エンジニアリング学部 准教授 |
230 |
D17-R-0362 | 持続可能な社会のための教育的価値―ブータンにおける「頭」、「手」、「心」および「幸福」のモデルの構築と世界への発信に向けて― | マシュー シュエルカ |
バーミンガム大学教育学部 講師 |
560 |
D17-R-0421 | 東南アジアにおけるヘイズ危機―隣国間の感情と関係を前向きに構築する道筋としての公共的価値― | マシュー アシュフォルド |
ノッティンガム大学マレーシア校環境・地理学部 准教授 |
280 |
D17-R-0506 | 道徳の分子―新たな価値はどのように創出されるのか― | オリバー スコット カリー |
オックスフォード大学認知・進化人類学研究所 上級研究員 |
620 |
D17-R-0535 | デジタル農業の発達―「新農業革命」における社会的相互作用および価値の役割に関する研究― | オアヌ フィッセル |
エラスムス・ロッテルダム大学社会科学国際研究所 准教授 |
620 |
D17-R-0540 | 福島県における Well-being を高める保健医療体制の追求―福島原発事故からの真の復興を目指して― | 尾崎 章彦 |
南相馬市立総合病院外科 科長 |
100 |
D17-R-0563 | 慢性の病い経験を捉える新しい概念生成に関する現象学的研究―治癒や管理とは異なる視座の開拓― | 坂井 志織 |
首都大学東京大学院人間健康科学研究科 助教 |
530 |
D17-R-0575 | 地域社会における「地域継続計画(CCP: Community Continuity Planning)」構築のデザイン構想 | 工藤 栄一郎 |
西南学院大学商学部 教授 |
310 |
D17-R-0635 | 南海トラフ巨大地震の防災減災に向けた伝統的神社空間のもつ価値構造の再構築 | 高田 知紀 |
神戸市立工業高等専門学校都市工学科 准教授 |
520 |
D17-R-0678 | 障害学生のエンパワメントを促す当事者の「語りの映像アーカイブ」の構築 | 瀬戸山 陽子 |
東京医科大学医学部 講師 |
570 |
D17-R-0709 | ベトナムにおける土地使用権に関するボトムアップ型アプローチ―力強い中小企業の育成に向けて― | ギエム ティ フオン トゥイエン |
ベトナム国家大学ハノイ校天然資源・環境研究センター 上級研究員 |
480 |
D17-R-0714 | 活用文化財としての歴史的木製什器の在野保存―新たな文化財概念の確立とその保存活用方策に関する実践的研究― | 三島 美佐子 |
九州大学総合研究博物館 准教授 |
510 |
D17-R-0761 | 気象災害連鎖を生き抜くオセアニア環礁社会の戦略―アトール・レジリエンス解明に挑む― | 深山 直子 |
首都大学東京都市教養学部 准教授 |
380 |
D17-R-0770 | 「太平洋戦争で生まれた子供たち」―日本軍兵士・民間人の移動と東南アジア・東アジアにおける日本の軍事占領に起因した日系の子に関する基礎的研究― | 前川 佳遠理 |
オランダ公益財団法人アジア・太平洋戦争日本関係史資料および学術連絡支援財団 代表 |
600 |
D17-R-0783 | メキシコ東北地方における日本人移民の歴史の調査・保存と継承を目指すコミュニティー参加型プロジェクト | 平井 伸治 |
メキシコ社会人類学高等研究所東北キャンパス 所長 |
600 |
D17-R-0837 | エボラ感染者が社会的弱者にならない社会システムの構築 | 渡辺 登喜子 |
東京大学医科学研究所 特任准教授 |
510 |
小計 18件 | 8,370 | |||
(B)個人研究助成 | ||||
D17-R-0088 | 受容とイノベーション―新しいもの好きな人が多い社会は、イノベーションに成功するのか?― | 古川 雄一 |
中京大学経済学部 教授 |
140 |
D17-R-0128 | インドの生体認証プロジェクト―情報化時代の社会におけるデータプライバシーと新しい社会的価値― | パワン ディープ シン |
ディーキン大学文学・教育学部 次世代ネットワーク研究員 |
80 |
D17-R-0143 | 集団内の個性や多様性の機能―モデル生物と生態ビッグデータを用いた検証― | 高橋 佑磨 |
千葉大学大学院理学研究院 特任助教 |
140 |
D17-R-0147 | デマゴーグ政治家と扇動される哀れな人びとの社会からの脱却―参加型社会の実現に向けたポピュリズムの話法の転換― | ニコール クラート |
キャンベラ大学熟議民主主義・グローバルガバナンスセンター 上級研究員 |
160 |
D17-R-0149 | 排外主義と国際協調主義の間に現実的な妥協点は見出せるか―北米を事例とする自然的交通権の今日的展開の解明― | 松森 奈津子 |
静岡県立大学国際関係学部 准教授 |
80 |
D17-R-0183 | ODA失敗案件の「その後」にみる開発援助事業の長期的評価―競争史観から相互依存史観へ― | 佐藤 仁 |
東京大学東洋文化研究所 教授 |
160 |
D17-R-0454 | 移民がもたらす知―オランダにおけるインドネシア人ケアワーカーの技術の喪失と向上― | マギー レオン |
ユトレヒト大学地球科学部 准教授 |
140 |
D17-R-0498 | 資本主義フロンティア周縁におけるコミュニティ再生―モザンビークにおける強制移住に関する民族誌的事例研究― | 大築 圭 |
ユトレヒト大学地球科学部 講師 |
150 |
D17-R-0566 | 限界集落における祭礼・民俗芸能の継承と再編成―住民・他出者・移住者・ボランティア間の葛藤と仲介者の役割に注目して― | 武田 俊輔 |
滋賀県立大学人間文化学部 講師 |
120 |
D17-R-0650 | 他者の感性の内在的な理解と表現―ペルーのモダンガストロノミーの文化人類学的研究― | 藤田 周 |
東京大学大学院総合文化研究科 大学院生 |
100 |
D17-R-0669 | 難民保護のグローバルガバナンスにおける力関係の再形成―グローバルな市民社会ネットワークとしてのAPRRNの役割― | チェ ウォン グン |
ハワイ大学マノア校政治学部 大学院生 |
80 |
D17-R-0780 | いかに炭鉱を語り継ぐか―旧産炭地筑豊の地域住民と共に学び、聴き、考え、語ることを通した民俗学的研究― | 川松 あかり |
東京大学大学院総合文化研究科 大学院生 |
140 |
D17-R-0787 | 「野生」の価値とは何か?―北海道およびアメリカ合衆国ハワイ州における狩猟を事例に― | 安田 章人 |
九州大学基幹教育院 准教授 |
140 |
小計 13件 | 1,630 | |||
合計 31件 | 10,000 |
「2017年度 選後評・助成対象一覧」のPDFはこちらからダウンロードできます。
助成概要
公募期間 | 2017年5月1日〜9月8日 本年度の募集は終了いたしました。 |
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助成予定総額 | 1億円(共同研究助成:約8,000万円、個人研究助成:約2,000万円) |
助成額 | 共同研究助成:年間400万円程度まで/件 個人研究助成:年間100万円程度まで/件 |
助成期間 | 2018年5月1日より1年間または2年間 |
助成の要件 | ・研究の分野や方法については限定しない ・国籍、所属、学歴、居住地などは問わない |
助成枠 | (A)共同研究助成 (B)個人研究助成 |
助成の決定 | 外部有識者によって構成される選考委員会の審査を経て、2018年3月に開催予定の理事会にて決定 |
応募について
※公募期間は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
・2017年度募集要項(629KB)
・2017年度企画書(A 共同)サンプル(238KB)
・2017年度企画書(B 個人奨励)サンプル(219KB)
参考資料
「2017年度 選後評・助成対象一覧」のPDFはこちらからダウンロードできます。
特別企画記事
研究助成プログラムのテーマ「社会の新たな価値の創出をめざして」について、選考委員と助成対象者にお話しいただきました。
特別企画記事「選考委員・助成対象者鼎談」