財団イベント・シンポジウムレポート
助成対象者ワークショップ「社会の新たな価値の創出をめざして」を開催しました(研究助成プログラム)
情報掲載日:2015年4月20日
4月11日(土)午後12時30分から、東京大学弥生講堂アネックス・セイホクギャラリーにて、関連する分野の研究者や民間助成財団関係者約50名が参席してトヨタ財団研究助成プログラム助成対象者ワークショップ「社会の新たな価値の創出をめざして」が開催されました。これは研究助成プログラムの助成対象者やこれからプログラムへの応募を検討している方に対して、プログラムの趣旨・狙いを正しくご理解いただくためのもので、昨年から開催されております。
ワークショップの冒頭で、研究助成プログラム担当者から、「課題解決の技術や政策提言にとどまらず、社会の新たな価値として共有されうる基本的な考え方や公共哲学が必要とされているのではないか」、「世界を俯瞰し、世代を超えた未来を見通す広い視野から、これまでの考え方や社会の在り方を問い直すことが、新たな価値の創出につながる」という問題意識と趣旨説明を行いました。その後に、研究助成プログラムの助成を受けて、研究を行っている研究者の方6名が、新たな価値を目指しての「弾性型公共圏」、「コミュニティ経済哲学」、「文化としての看取り」、「高齢者の尊厳」、「土壌保全に関する法律」、「在来作物の利用と保全」に関するプレゼンテーションを行いました。
それを受けて、コメンテーターを務める、相戸晴子氏(宮崎国際大学教育学部講師)、足羽與志子氏(一橋大学大学院社会学研究科教授)、桑子敏雄氏(東京工業大学大学院社会理工学研究科教授)、武川正吾氏(東京大学大学院人文社会系研究科教授)からコメントをいただき、これらの研究から生み出される新たな価値とその多元性や重層性などについて活発な質疑応答が行われました。
なお、7月4日(土)には、京都においても、同趣旨のワークショップが開催されます。まだお申し込みが可能ですので、ご参加をご希望の方は、こちらをご覧ください。
(広報 本多史朗)