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プロジェクト成果物レポート

『幕末鼓笛隊 土着化する西洋音楽』(奥中康人著)が刊行されました。(研究助成プログラム)

情報掲載日:2012年11月26日

中国白族­白文文献釈­読

本書は、2004年度トヨタ財団研究助成により実施された研究「近代日本における西洋音楽の文化変容と土着化―和洋折衷式鼓笛隊の伝播伝承」とその後に文部科学省科学研究費補助金等により行われた研究の成果として刊行されました。

幕末維新期の日本では、ヨーロッパからドラムや鼓笛隊が入ってきました。各藩が西洋式軍隊を作る際に、西洋式軍事調練の基本である行進のテンポを理解するために導入されたものです。よく知られたものに丹波国桑田郡山国郷(現京都市右京区京北山国地区)で結成された「山国隊」があります。

その後、廃藩置県により鼓笛隊はなくなりましたが、実際には日本各地で地域のお祭りと結びつき民俗芸能のようになって現在まで継承されています。

本書では、維新後から続いている団体や一度は消滅したものの復活した団体などを調査し、西洋の文化がローカルな文化と出会い、変容し土着化していく過程について論じています。

本書のもととなった研究にてついては、助成対象検索にて助成番号【D04-A-064】で検索してください。

書籍タイトル 幕末鼓笛隊 土着化する西洋音楽
著者 奥中 康人
ISBN 978-4-87259-319-8
定価 1,900円+税
発行 大阪大学出版会このリンクは別ウィンドウで開きます
発行日 2012年11月20日
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