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プロジェクトイベント・シンポジウムレポート

シンポジウム「政策転換期を迎える日本の介護:海外人材に対する視座-EPA・留学・技能実習」が開催されました

情報掲載日:2014年6月18日

イベント・シンポジウムレポート
政策転換期を迎える日本の介護

シンポジウム「政策転換期を迎える日本の介護: 海外人材に対する視座-EPA・留学・技能実習」が開催されました

シンポジウムの様子

2014年6月15日1時より5時まで、キャンパスプラザ京都で「政策転換期を迎える日本の介護: 海外人材に対する視座-EPA・留学・技能実習」が開催されました。この会議はトヨタ財団2013年度国際助成プログラムの助成を受けて開催されたものです(D13-N-0086 代表者: 京都大学大学院文学研究科 特定准教授 安里和晃氏)。

会場は介護関係者を中心に、マスコミ数社も含めた150名以上が参加し、熱気につつまれた雰囲気でした。安里氏ほか政策担当者、EPA外国人候補者、介護職能団体、海外の介護関係者、移民問題専門家等による報告とパネルディスカッションが行われ、外国人介護人材の受け入れや、そのための枠組み等についての議論が交わされました。

登壇者(左奥が安里和晃氏)

介護職能団体の方々からは、「人材確保の必要と外国人受け入れは本来別の話。まずは日本人が介護の世界に入ってこれるよう、待遇の改善やキャリアとしての可能性を伸ばす必要がある。」「専門技能職としての介護の質を落とさない外国人なら受け入れてもよいのでは。単純労働者としての外国人なら入れないほうがよい」等の率直な意見が聞かれました。

今や欧米だけでなく、アジアを含めた先進国・中進国で国際的なケア人材を求めています。その中で、日本の社会保障制度や介護の「質」をどう守り、一方で来てもらった人たちにとってもプラスとなるような関係をどのように築いていけるのか、考えるべきことは多いように感じます。安里氏のプロジェクトを通じて、アジアの現状に触れた国内介護関係者の意見が、そのための大きなヒントを与えてくれるようにも思えました。

(国際助成プログラム 青尾)

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