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財団イベント・シンポジウムレポート

2013年度研究助成プログラム、国際助成プログラムの助成金贈呈式を開催しました。

情報掲載日:2013年11月5日

 平成25年10月31日(木)ハイアットリージェンシー東京にて2013年度研究助成プログラム、国際助成プログラムの助成金贈呈式を開催しました。

 助成金贈呈式は、助成が開始されるにあたって助成対象者同士、助成対象者とトヨタ財団のコミュニケーションの場として毎年開催しているものです。助成対象者の方々が一堂に集まることのできる限られた機会であり、またトヨタ財団のスタッフにとっても担当しているプログラムを越えて、助成対象者の方々と交流できる貴重な機会となっています。本年度の贈呈式には、助成対象者や他財団の方々など約100名の方にご参加いただきました。

第一部 OB・OG報告会

ミニシンポジウム写真

 助成金贈呈式に先立ち、過去にトヨタ財団の助成を受けて活動された田村民子さん(伝統芸能道具ラボ・2011年度研究助成プログラム)、中地重晴さん(熊本学園大学水俣学研究センター・2009年度アジア隣人プログラム、2012年度社会コミュニケーションプログラム)に、活動の成果やご経験などをお話しいただきました。

 田村さんは、助成金による研究は、「公益性を意識しながら進める」ことが大切であり、そのためにも社会に開いていく意識が求められるとお話しされ、具体的な取り組みとして研究成果そのものだけでなく、プロセスについてもウェブサイトを利用して随時公開していることやツイッターやFacebookといったSNSの活用について紹介されました。

 中地さんは、タイで実施した工業団地と周辺住民のリスクコミュニケーションに関するプロジェクトとその成果を周辺地域と共有することをを目的に開催したシンポジウムについて紹介。事業への助成から成果発信への助成と継続して助成を受けたことにより、一定の成果を得られたこと、その成果を踏まえて新たな事業への展開を考えていることを報告されました。

 お二人とも助成プロジェクトをきっかけとして、さらに広い視野で活動を展開しようと志しておられ、本年度の助成対象の方々にとっても大いに参考になったのではないでしょうか。

 尚、お二人の助成プロジェクトの概要は、助成対象検索ページにて田村民子さんは、【D11-R-0161】、中地重晴さんは、【D09-N-085】、【D12-SC-0002】と入力して検索してください。

第二部 助成金贈呈式

贈呈式フォト 1分間スピーチの後に行われた助成金贈呈書授与。
研究助成、国際助成それぞれ代表1名の方に遠山理事長
から助成金贈呈書をお渡ししました。

 第二部の助成金贈呈式は、遠山敦子トヨタ財団理事長の挨拶で開会しました。その後、研究助成プログラム桑子敏雄選考委員長、国際助成プログラム藤田幸一選考委員より選考審査についての報告がなされました。

 桑子委員長は、研究事業においては、発信も重要である点を強調され、途中段階でも積極的に発信していくことで新たなつながりが生まれ、そこからさらに新たな視点が広がることをご自身の経験からお話しされ、ぜひとも積極的に発信してほしいとエールを送られました。

 藤田委員は、東南アジアと日本の関係が新たな時代を迎えている中で、今回の助成プロジェクトがどのような提言をするのか期待している点、また今回の助成の成果として期待される「政策提言」についてより広い概念で考えてほしいということ、実践こそが提言としての可能性を秘めているということをお話しされました。

 審査報告後は、参加した助成対象者全員の1分間スピーチ。合計で35プロジェクトの方にご挨拶いただきました。被災地で予備調査をした際に地元の方々に「頑張ってほしい」と言われたのでその期待に応えたいという方、文化遺産保全を通して日中の架け橋になりたいという方など、各助成対象者からそれぞれプロジェクトにかける想いを一言ずつお話しいただきました。

 贈呈式終了後の懇親会では、参加者同士の情報交換が活発に行われていました。全く違ったテーマに取り組んでいる方々同士でも思わぬ共通点を発見している様子が多くみられました。トヨタ財団として、助成対象プロジェクト同士のネットワーキングに力を入れていく必要があることを改めて感じました。

 本年度の助成対象一覧は、「研究助成プログラム」 「国際助成プログラム」それぞれのページに掲載してあります。

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