プロジェクト成果物レポート
NPO法人メコン・ウォッチ(以下メコン・ウォッチ)より「未来への展望〜メコン・ウォッチによる政策提言活動の可能性と方向性〜」が発行されました。
情報掲載日:2014年1月6日
本冊子は、当財団の2012年度アジア隣人プログラム特別企画の成果物として制作され、2012年12月に東京で開催された国際ワークショップ・戦略会合及び2013年3月のフィールド調査の成果報告を踏まえて、メコン河流域をめぐる政策提言活動の現状と未来、そしてメコン・ウォッチの関わり方について考察されています。
冊子は5章から構成され、第1章では、メコン河流域の自然環境と社会状況について概観し、第2章では、本プロジェクトの中心的活動である国際ワークショップ「メコン河流域における持続可能な自然資源管理を協議する東アジア市民社会ネットワークの構築に向けて」での情報交換とディスカッションの様子、ダム開発をめぐる戦略会合と日本の外務省への政策提言について述べられています。3章はタイ及びカンボジアでのフィールド調査結果の報告、続く4章は国際ワークショップとフィールド調査を踏まえた、「『グリーン・メコンに向けた10年』イニシアティブ」(2010年、日本政府発表)への市民社会からの提言としてまとめられています。
最終章となる5章は、各活動地に駐在するメコン・ウォッチスタッフによる座談会形式となっており、今回の経験交流・フィールド調査を経て、今後のメコン・ウォッチの流域NGOとしての役割と日本のNGOとしての役割について、またメコン流域に関わるアジア各国の市民団体の中で必要とされる活動について、意見交換が行われています。メコン河流域の開発に関わる資本が多国化し、日本の開発資金が直接関わらない事業も増える中、メコン・ウォッチが市民ネットワークを拡大・強化する際の媒介者となることの意義や活動を通して市民社会全体の底上げに果たす役割はますます大きくなっていくのではないかと感じました。
冊子のPDFはこちらからご覧ください。
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