財団イベント・シンポジウムレポート
9/18(火)新宿NPO推進協働センター「助成金講座」のご報告(国内助成プログラム)
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イベント・シンポジウムレポート
情報掲載日:2018年9月20日
9月18日(火)新宿NPO協働推進センターにて行われた「新宿NPO活動基礎講座(助成金講座)」に、国内助成グループ プログラム・オフィサーの喜田が講師として登壇しました。雨が降る中でしたが、約50名の参加者の皆さまがお越し下さいました。
講座の前半は助成金についての詳しい説明をおこないました。団体にとって、どこの助成金が活動の趣旨と合致しているかを調べることが必要であるということ、そして助成金を受けて活動することにより成果や評価が求められる助成金が増えてきているということを、みなさまへお伝えしました。
また中盤には、参加者の方々に近くの席の方とグループを組んで頂き、自己紹介や団体紹介を交えた情報交換を行うワークをして頂きました。助成金を申請するにあたって、団体の事業を整理するために役立つワークです。みなさん、初対面の方とのワークでしたが笑みもこぼれ、和やかな雰囲気の中で積極的に意見交換を行っていました。
後半では、弊財団の「国内助成プログラム」についてご説明させて頂きました。「国内助成プログラム」で重要になる視点、助成・応募実績、公募スケジュールなどの詳細を参加者の皆さまへご説明し、「しらべる助成」「そだてる助成」の違いやそれぞれの詳細、助成事例などについてご紹介いたしました。
参加者の皆さまより以下のような質問が出ましたのでご紹介します。
会場からの質問
Q:「企画書」を書く際のポイントとして挙げられている内容のほかに、加点となる基準などはあるのでしょうか。
A:それぞれの助成プログラムには「選考基準」が設けられています。基本的にそれらを満たしていれば加点につながるかと思われます。「国内助成プログラム」でも大切にしている視点があるので、その視点に合致していると加点になります。
Q:トヨタ財団の助成では、ハードよりソフト面での申請を率先して支援しているような印象を受けますが、実際はどうなのでしょうか。
A:「未来の担い手を創造する」というキーワードがあるように、プログラムでは人材育成を重要視しているので、結果的にハードよりもソフト面へ支援しているような印象を受けられるかもしれませんが、人材育成を行う上でハード面へのお金が必要であれば、それらも対象となります。ただし、全額を助成金で対応されるというよりは、そのプロセスそのものを人材育成や関係者の巻き込みにつなげていっていただきたいので、その点はぜひ応募される際に、意識していただければと思います。
Q:「しらべる助成」を採択された団体でないと、「そだてる助成」へは採択されないのでしょうか。
A:「そだてる助成」から申請頂くことも可能です。ただし、「そだてる助成」に関しては、応募の段階で「しらべる助成」の段階を経たと同等の課題認識レベルが求められます。
Q:「しらべる助成」と「そだてる助成」の両方に応募することはできるのでしょうか。
A:両方応募すること可能ですが、同時に採択されるということはありません。
Q:助成金の目安はあるのでしょうか。
A:特に目安は設けておりません。各プロジェクトで必要な額を申請ください。
Q:「国内助成プログラム」は、日本国内および日本人を対象にしなければならないのでしょうか。
A:日本国内での地域課題解決の活動が対象となります。課題解決に寄与する海外への視察や調査などは対象となります。
Q:応募にあたり、活動地域(都市部または地方)によって採択されやすいということはあるのでしょうか。
A:活動地域によって採択されやすくなるということはありません。
Q:受益者を対象とする対話の場なども「しらべる助成」の趣旨に合致するのでしょうか。
A:ワークショップや当事者へのヒアリングなども対象となります。いわゆる研究者が実施するような「量」や「質」を問う調査ではなく、事業実施に向けての現状・問題把握を目的とする取り組みを支援する枠組みなので、調査手法などは特に問いません。
Q:選考の際に団体の財政面で採否を判断されることはあるのでしょうか。
A:選考プロセスの中で、参考資料として会計報告書を確認させて頂くこともありますが、特別問題がない限り、その内容が選考においてすごく重要視されるということは基本的にはありません。
最後に、各団体が取り組む内容を他者にわかりやすく説明することを目的としたワークを行いました。活動を通じてどのような対象者の変化を生み出したいのか、ということを4コマ(主人公、困難、支援、成果)で表現いただき、その内容を近くの参加者の方と共有し、互いの取り組みについて紹介していただきました。普段、関りがない方へ活動の紹介を行うことに取り組んでいただくことで、自団体の目指しているものや受益者などが明確になり、企画書を作成するにあたり参考にもなりますので、今後も意識して取り組んで頂きたいとお伝えしました。
参加者からは、「自団体の活動のストーリーを人に説明することにより、自団体の活動がとても明確になった。」、「ディスカッションにより、様々な団体の存在を知ることができ協働というものが見え、得るものが多かった。」といった感想が述べられました。
「国内助成グループ」では、引き続き、各地で公募説明会を実施していきます。詳しくはこちらをご覧ください(http://www.toyotafound.or.jp/community/2018/tevent/2018-0823-1504-6.html)。