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プロジェクトイベント・シンポジウムレポート

異文化介護を考えるシンポジウム「日本人も外国人も安心して暮らせる地域社会を目指して」が開催されました(国内助成プログラム)

情報掲載日:2016年3月31日

イベント・シンポジウムレポート

3/13 名古屋市で開かれた「異文化介護を考えるシンポジウム」

3月13日(日)、愛知県名古屋市の名古屋国際センターにて、“異文化介護を考えるシンポジウム”「日本人も外国人も安心して暮らせる地域社会を目指して」が開催されました。このシンポジウムは、2014年度国内助成プログラムで助成中の「外国人高齢者と介護の橋渡しプロジェクト」(D14-L-0122、「日本人も外国人も安心して老後を暮らせる地域社会を目指して ――外国人と介護制度をつなぐ3つの試み」代表:木下貴雄氏)の一環として開かれたもので、当日は介護施設の現場の方を中心に約100名の参加がありました。

現在、日本で暮らす65歳以上の外国人は全国で約14万人、愛知県内では約1万1千人。異文化の背景も高齢化の特徴も多様ですが、将来的にこうした異文化の背景を持つ方々の介護ニーズが高まっていくことは間違いありません。プロジェクトでは、主に介護通訳者の養成・派遣事業を通じて、日本で暮らす外国人に対して既存の介護制度への理解を促すなど異文化の背景を持つ方でも安心して地域で暮らしていけるようにすることを目指しています。

当日のシンポジウムでは、中国帰国者の介護予防教室を行っている劉偉(りゅう い)氏、在日コリアンのためのデイサービス事業を行っている金順愛(きむ すね)氏、スペイン・ポルトガル語の相談員の大島ヴィルジニア・ユミ氏、名古屋のフィリピン人コミュニティに詳しい高畑幸氏が登壇され、事例報告を行いました。

登壇者の高畑幸氏(静岡県立大学)の発表資料より

また、3月27日には名古屋市内で介護通訳養成の現場研修が開催され、介護通訳者の現場体験が行われたそうです。

4月1日からはいよいよプロジェクトで作成したテキストに基づいて養成された介護通訳者の現場派遣の試みが行われます。活動の詳細についてはプロジェクトの主体となっている東海外国人生活サポートセンターのウェブサイトこのリンクは別ウィンドウで開きますをご参照ください。

さらに、2015年度の国内助成プログラムでの助成が決定している牧野佳奈子氏(D15-L-0107、「DiVE.tvプロジェクト ――多文化市民メディアを活用した日本人と外国人のコミュニケーション促進事業」)らが運営する「外国にルーツを持つ各国の人たちが日本人と一緒に自国の文化を発信するインターネット動画サイト”DiVE.tv”」の中国人向けの番組において、「外国人高齢者と介護の橋渡しプロジェクト」のメンバーがキャスターをされています(番組名『漫談華秀このリンクは別ウィンドウで開きます』) 。番組の【第7回目】のテーマは「在日外国人の介護通訳はなぜ必要か」。こちらで「外国人高齢者と介護の橋渡しプロジェクト」の主要事業である介護通訳の研修の様子などを交えることで、介護通訳の必要性がわかる内容となっているとのことです。ご関心のある方は、こちらからこのリンクは別ウィンドウで開きますぜひご覧ください。

(国内助成プログラム 大澤)

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