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プロジェクトイベント・シンポジウムレポート

『第15回全国菜の花サミットin 東近江』でTEAM CHAKKA(着火)商品の試験販売が行われました(国内助成プログラム)

情報掲載日:2015年5月14日

イベント・シンポジウムレポート

一日目パネルディスカッション

4月25日(土)、26日(日)、滋賀県東近江市にて『第15回全国菜の花サミットin 東近江』が開催され、物販コーナーでは2014年度国内助成プログラムの対象者・西村俊昭氏らのTEAM CHAKKA(働きたい応援チーム)による資源循環(環境)×福祉(就労支援)商品である着火材と愛しゃぼんジェルの試験販売も行われました。

全国菜の花サミットは、トヨタ財団でも2009年に助成をさせていただいた藤井絢子氏(D09-L-288「つくるぞ!郷土食いっぱい高校生レストラン!プロジェクトチーム」)が代表を務める「菜の花ネットワーク」が中心となり2001年の開始から毎年、全国各地で開催されてきたものです。琵琶湖の汚染に端を発した1970年代の「せっけん運動」と「廃食油回収」運動を源流とする活動で、今年第15回はその発祥地である滋賀県での開催となりました。

愛しゃぼんジェルと着火材販売

東近江市の子ども達による迫力ある地域連携太鼓の演奏で幕開け、基調講演では経済評論家の内橋克人氏より「『FEC(Foods, Energy, Care)自給圏を築く』〜“呼吸する町”を求めて」という題目でのお話がありました。近江商人の誇りを受け継ぎ、有名商社をはじめ数々の企業家を輩出し てきたこの地域が、今後もいきいきと輝き続けるために、また全国から集まった菜の花プロジェクトの理念に共感する方々が、各地でどう暮らしを紡いでいける のかについて内橋氏からのエールが送られていました。

続いて行われた事例報告は、TEAM CHAKKAのプロジェクト・チームメンバーでもある野々村光子氏(薪プロジェクト)より、様々な困難を抱えた方々と「働く」をキーワードに長年接してこられた経験から、「手仕事が溢れる地域は男前が溢れる地域」とのこちらも示唆に富むお話しがありました。地域には様々な「困りごと」やそれらを解決するニーズが眠っています。この課題と「未来の働きもん」である地域人材との幸せな出会いを生むようなプロジェクト、仕事づくりを今後も支援していきたいものです。

高校生レストラン

二日目の第3分科会では「わたしたちの望む豊かさ〜ヒト・モノ・カネの地域循環」と題し、NPO法人愛のまちエコ倶楽部、TEAM CHAKKAの増田隆氏、ファブリカ村の北川陽子氏、kikitoの山口美知子氏から滋賀での具体的な事例報告がありました。事例報告を受けた龍谷大学の深尾昌峰氏からは「菜の花プロジェクトから地域自立へ。皆がつながりを意識して連携しているのがこの街の凄いところ」。「今は地域で地道に活動してきた人たちの努力がすっと新しい時代に入っていくのか、それともこのまま枯れていくかの分岐点。社会を変えるツールであるお金の流れも変えていかなければ。」とのコメントがありました。

シンポジウムの後に行われたエクスカーションでは、近江商人のふるさと五個荘見学コースを訪れました。「高校生レストラン」の皆さんが郷土食を出してくださり、財団が支援をさせていただいた事業が、地域のなかでしっかりと根ざし受け継がれていることを知り、嬉しく思いました。

西村俊昭氏らのTEAM CHAKKAのプロジェクト(D14-L-0056、「東近江市、ひと・もの・お金が循環する仕事をつくり、引きこもり等の若者の働きたいの応援プロジェクト」)については、TEAM CHAKKAのウェブサイトもご参照ください。

(国内助成プログラム 大澤)

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