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成果物『しゃべれない生き方とは何か』が出版されました

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研究助成プログラム
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成果物(書籍・論文・映像等)

情報掲載日:2022年5月9日

2021年度研究助成プログラムの助成プロジェクト「24時間介助が必要な重度身体障がい者の就労にむけた実現戦略 ―介助付き就労を阻む社会システムの合理性を運動論から問いなおす」(代表者:天畠大輔氏、D21-R-0042)より成果物が出版されましたのでご案内いたします。

本書では、長年にわたり介助者とのチームで研究活動を行ってきた研究代表者の天畠大輔氏が実践してきた「介助付き就労」という働き方について紹介されています。
そもそも他者の介入を完全に排除した自己決定などあるのだろうか。「発話困難な重度身体障がい者」の自己決定とはいかなるものか。重度障がいをもちながら、天畠氏が今働けるのはなぜなのか。重度障がい者が「働く」ことの社会的障壁はどこにあるのか。
世界で一番?かもしれない身体障がいの重い研究者が、自らを事例としてそのプロセスの難しさを詳細に描きだし、自己決定という概念そのものに潜む矛盾に独自の視点から鋭く切り込んでいます。
本書を通じて、「介助付き就労」という社会経済活動への新たな議論が巻き起こることを期待しています。

また、本書のカバーのイラストは「だまし絵」になっているそうです。
一見すると、羽根をひろげた美しい蝶に見えますが、よく見ると、羽根の輪郭に、人の横顔が4つ隠れており、まるで4人の人が「会話」をしているように見えませんか。
内容はもちろん、細部にまでこだわった渾身の本書をぜひご一読ください。

詳細・購入はこちらをご覧ください。
https://seikatsushoin.com/books/shaberenai/

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