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『共同体なき社会の韻律:中国南京市郊外農村における「非境界的集合」の民族誌』が出版されました

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研究助成プログラム
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成果物(書籍・論文・映像等)

情報掲載日:2020年5月12日

2012年度研究助成プログラムの助成対象プロジェクト「「迎福除災」の仮面劇 ―中国・江南地域に於ける「社区」制度とコミュニティの社会人類学的研究このリンクは別ウィンドウで開きます」(代表者:川瀬由高, D12-R-0853 )より成果物のお知らせが届きましたので、ご案内いたします。

このプロジェクトでは、中国農村社会における末端行政単位「社区」の整備が進展する中、庶民が形づくるコミュニティのありようはいかなる様態を示すのか、長期の現地調査に基づき明らかにすることが目指されました。研究代表者の川瀬由高氏は、今回、本プログラムの調査成果の一部を含んだ単著『共同体なき社会の韻律:中国南京市郊外農村における「非境界的集合」の民族誌』を出版しました。

川瀬氏によれば、本プログラムを通して得られた南京市高淳区に見られる仮面劇の伝承集団などに関する調査データは、当初の研究計画の想定を大きく超え、中国人社会に独特な社会様態への気づきへと繋がりました。本書では、現地の人びとがおりなす等身大の生活世界のありようをより正確に捉えるために、「共同体なき社会」という新たな研究枠組みが提起されています。

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