2020年度国内助成「しらべる助成」の助成対象プロジェクト「雑穀と若者のつながりで豊かになる地域社会をつくる」（代表者：内藤直樹氏、D20-LR-0089）のプロジェクト活動の一部の内容が成果物として出版されましたので、ご案内いたします。

『四国山地から世界をみる：ゾミアの地球環境学』のゾミアとは、ヒマラヤから東南アジア・中国にひろがる山地に分布する、独自の文化、社会、生態環境をもつ自治の空間です。本書は四国山地をこのゾミア的空間の一つとしてとらえ、多分野の研究者たちが地質・微生物・森林・時間という4つの切り口から、地域を文理融合的視点で複眼的にみる面白さを伝えています。

四国山地の過疎地域で実施した世界農業遺産地域の在来作物と若者との関係を繋ぎなおすことを目的とした国内助成プロジェクト活動の一部の内容もまとめられた地域研究の入門書です。ご関心のある方は是非ご一読ください。