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9月9日(土)~17日(日)プロジェクト成果展「zu Hause 自宅と承認」開催のお知らせ

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イベント等のお知らせ

情報掲載日:2023年8月23日

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2021年度トヨタ財団研究助成プログラムの助成プロジェクト、「ヒトとモノの承認関係を手がかりとする「自宅」環境の包括的研究―環境美学、建築・都市計画論、芸術実践の融合的アプローチから」(表者:松山聖央氏、D21-R-0092このリンクは別ウィンドウで開きます)では、成果発表となる展覧会を開催します。ぜひ足をお運びください。





展覧会「zu Hause 自宅と承認」

3年半前、未知のウイルスが騒がれはじめたころ、
わたしは約1,800キロを移動する引っ越しをして、
新しい自宅を手に入れた。
同じ階の向かい合う部屋がたまたま二つとも空いていたけれど、
もちろん選んだのは片方だけだった。
あのとき誰のものでもなかった二つのうち、
今では、ひとつがわたしの自宅で、もうひとつは他人の家だ。
もともとそこにあった(それもずいぶん古い)空間に、
家具を運び込み、いくつかは新たに購入し、
何度かの模様替えも経て、多少のDIYも試みた。
もっとこまごまとした日用品や道具類も配置し、
あるいは消費し、廃棄し、補充し、ときに故障させたこともある。
家族との日常が繰り返され、友人や来客の出入りもあった。
厳密に言えば部屋の一部ではない窓からの眺めも、
自宅を構成するお気に入りの要素となっている。

自宅はあまりにも身近で、あまりにも見知らぬ場所だ。
わたしにとってひとつの小さな世界であり、
同時に、外に広がる世界への入り口でもある自宅について、
あらためて考えてみたい。
企画:松山聖央


【開催概要】

会 期 2023年9月9日(土)〜17日(日)※休館日:9月11日(月)
開館時間:10時〜18時
会 場 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)ギャラリーC
神戸市中央区小野浜町 1-4
観覧料 無料(事前申し込み不要)
主 催 自宅から始まる建築・環境・都市共同研究会、武庫川女子大学生活美学研究所
協 力 √K Contemporary(Root K Contemporary)
お問合せ先 武庫川女子大学生活美学研究所 https://www.mukogawa-u.ac.jp/~seibiken/このリンクは別ウィンドウで開きます
メールアドレス
電 話
seibiken@mukogawa-u.ac.jp
0798-67-1291 (平日10時~16時)

出展者略歴
伊藤槙吾(itou):古物商
1992年福岡生まれ。2015年から京都にてお店を始める。2016年京都工芸繊維大学卒業。後にグラフィックデザイナーの浦川とユニット「ムフ」を結成し、国内で様々な展示を行う。匿名的な工作や用途不明の造形物など、一般的な骨董や古道具の枠組みにおさまらないモノを、ディスプレイという営みをつうじて再解釈するユニークな試みを続けている。
作家HP:itou-mono.com
作家instagram:@itou.uoti

岸裕真:現代美術家
人工知能(AI)を用いてデータドリブンなデジタル作品や彫刻を手がける。西洋とアジアの美術史の規範からモチーフやシンボルを借用し、美学の歴史に対する我々の認識を歪めるような制作に取り組む。AI技術を駆使した岸の作品は、見る者の自己意識の一瞬のズレを呼び起こし、「今とここ」の間にあるリミナルな空間を作り出している。2019年東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻修了、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻在籍中。
作家HP:https://obake2ai.com/
√K Contemporary HP:https://root-k.jp/artists/yumakishi/

ふなだかよ:美術作家
1979年京都市生まれ。2004年成安造形大学立体造形研究生修了。自身の母親との依存関係に目を向け作品を発表してきた。現在は娘との日常から感じたことを軸に母と娘の関係性を再考し制作している。Oギャラリーeyes (大阪)、CAS (大阪) などで個展。2018年「固体ー液体の臨界点はまだ発見されていない」(Space Willing N Dealing、ソウル/韓国)、2021年「SEIAN ARTS ATTENTION 14 Re:Home」(成安造形大学【キャンパスが美術館】・滋賀)など。
作家instagram:https://www.instagram.com/japan.factory_yyphoto/

松井沙都子:美術作家
1981年兵庫県生まれ、大阪府育ち。2006年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。2017年博士(美術)(京都市立芸術大学)。不在の空間を生み出す構造について研究し、インスタレーションを中心に作品を展開。近年は現代の日本の住宅や、生活空間に存在する様々なものをモチーフとする作品のほか、絵画を題材とする造形作品にも取り組む。
作家HP:https://matsui-satoko.com/

〈特別出展〉
民佐穂:画家
1988年岩手県出身 。場所や環境とその移り変わる時間に関心を寄せながら絵画制作を行う。瞬間的な感覚や現象を、ドローイング的な描画によって鮮やかにとらえる手法を特徴とする。近年の個展に、「Finders Calendars」gallery SOU(札幌・2021年)、「のびちぢみの町」Cyg art gallery(岩手・2022年)、グループ展、その他の活動に、「トゥーマッチな風呂敷」 second 2.(東京・2021年)、  映画「あの子の夢を水に流して」(公式ティザー/広報使用・2022年)、「コムニタス」 gallery TOWED(東京・2023年)がある。
作家HP:https://www.sahomin.com/
作家instagram:https://www.instagram.com/saho.mi

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