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テーマ:「社会の新たな価値の創出をめざして」

プログラムの趣旨

「社会の新たな価値の創出をめざして」をテーマとして、2つの助成枠を設定し、「社会の新たな価値の創出」に結び付くことが期待される共同研究、または個人研究のプロジェクトを対象に助成を行います。いずれの助成枠でも、若い感性による自由な発想において研究に取り組み、その成果の上に立ち、国や地域、社会的立場・背景を超え、人びとの意識の変化を生み出し、課題の解決に向けた行動を広げようとする、意欲的なプロジェクトを募ります。

選考委員長選後評

◆研究助成プログラム選後評
なお、これ以前のものに関しましては年次報告書をご覧ください。

2015年度研究助成プログラム助成対象一覧

下記の一覧は、2016年3月15日当財団理事会決定時の情報です。
助成番号 題目 代表者氏名 代表者所属・役職等 助成金額(万円)
(A)共同研究助成
D15-R-0009 福島第一原子力発電所事故による中・長期的な健康影響に関する研究―災害に強い保健医療体制の構築を目指して― 野村 周平 インペリアル・カレッジ・ロンドン公衆衛生大学院大学院生 120
D15-R-0158 歴史的カイロにおいて歴史的建造物と伝統的居住様式を軸として持続的コミュニティを考える 深見奈緒子 日本学術振興会カイロ研究連絡センターセンター長 620
D15-R-0213 戦争の記憶と歴史教育をめぐる国際比較研究―アジア太平洋地域における知的共同体の形成及びその担い手の育成に向けて― 馬  暁華 大阪教育大学教育学部准教授 400
D15-R-0234 タイランドおよび日本における高齢者が健康に生きるための美容院・理容院を用いた情報交換プラットフォーム開発のための要素技術の検討 眞壁 幸子 秋田大学大学院医学系研究科講師 660
D15-R-0262 格差社会において様々な交換をアクティベートする実践的な分配の正義―共生人間科学に基づく社会の新たな価値創出― 茂呂 雄二 筑波大学人間系教授 650
D15-R-0331 多様な民族で構成された21世紀のヨーロッパにおける共生方法の探求―避難民も含めて共に住むために、どのように地域帰属意識を醸成させていくか― イヴァン・ボテフ 東洋大学国際地域学部講師 200
D15-R-0369 現代日本における周縁労働市場の再編を移動する者たちの視点から理解する―新しい支援スキームの構築のために― 崔  博憲 広島国際学院大学情報文化学部准教授 460
D15-R-0447 カンボジアにおける妊娠女性による医療の選択と決定への主体的な参画の促進―母児の健康改善と不必要な医療介入の減少のために― 松井 三明 長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科准教授 620
D15-R-0452 戦争の〈記憶〉の継承とその利活用に資するアーカイブズの構築およびそれに基づく平和学習の新たな可能性の探究―平和を希求する心を育むための試み― 佐藤 宏之 鹿児島大学学術研究院法文教育学域准教授 650
D15-R-0475 被災アーカイブズの新たな保存技術発信へのアプローチ 青木  睦 国文学研究資料館准教授 560
D15-R-0519 小規模自治体の固有性・持続可能性を支える自治の諸相の実証解明―1960年代以降のガバナンス・風景・公共圏の変遷を巡る「日独仏」の構造比較― 山田圭二郎 金沢工業大学環境・建築学部准教授 460
D15-R-0590 災害からの長期的復興におけるボランティアの役割―災害に強いコミュニティの構築に向けた官民の連携― デボラ・ブラックマン ニューサウスウェールズ大学教授 400
D15-R-0631 人生を貫くことばの意味から未来の言語教育を考える ロマン・パシュカ 神田外語大学日本研究所専任講師 480
D15-R-0637 多文化・多言語社会としての日本の理解―消滅危機言語の相互理解性と世代間継承度のための客観的尺度の創出― 山田 真寛 京都大学学際融合教育研究推進センター特定助教 650
D15-R-0643 歴史研究者と写真家の協同による自律型地域社会の形成に向けた三陸沿岸集落アーカイブの構築 岡村健太郎 東京大学生産技術研究所助教 300
D15-R-0656 多元的循環型社会における精神保健福祉システムの再構築―政策類型化の比較を通して― 緒方 由紀 佛教大学社会福祉学部教授 280
D15-R-0699 教育における時・空間の統合の研究―京都府・童仙房地域を中心にしたフィールドから学べるもの― 前平 泰志 畿央大学教育学部特任教授 600
小計  17件
(B)個人研究助成
D15-R-0015 台湾シラヤ族の民族的アイデンティティの形成に関する人類学的研究―博物館資料の社会還元と先住民族の手工芸再興を中心に― 呂  怡屏 総合研究大学院大学文化科学研究科大学院生 160
D15-R-0022 カザフスタン共和国アラル海地域におけるサクサウール植林活動の持続性と多元性の向上―地域社会と文化的背景に着目した新たなステークホルダーの創出― 松井 佳世 京都大学大学院地球環境学舎大学院生 170
D15-R-0040 キーストーン種となる菌寄生植物の探索とその共生菌の解明―豊かな森の地下生態系の保護方策の確立を目指して― 末次 健司 神戸大学大学院理学研究科特命講師 160
D15-R-0067 フィリピンにおける海洋保護の成果指標としての地元漁師による認識の再評価 ロナルド・J・マリヤオ アクラン州立大学水産海洋科学部講師 130
D15-R-0091 「シュンランの咲く里山」を実現する里山管理技術の開発―シュンラン繁殖生態の解明と高木樹種管理による林内環境改善手法の科学的検討― 黒河内寛之 東京大学アジア生物資源環境研究センター特任助教 150
D15-R-0129 労働力の移動、外国人による農場の所有、および世界規模での農業の変化―変わりゆく地方都市における異文化交流の広がりと帰属意識の共有への道筋を見出す― ビクトリア・ステッド ディーキン大学博士研究員 70
D15-R-0169 国際人権法の社会規範再構築機能の検証―インドネシアの幼児婚と多元的法制度― 堀井 穂子 ライデン大学法学部大学院生 170
D15-R-0206 戦後日本における外国人学校の法的地位に関する史的研究 ―グローバル化時代の教育制度の構築に向けて― 呉  永鎬 東京学芸大学非常勤講師 120
D15-R-0242 「聞くこと」の方法論―コロンビアの暴力の歴史に耳を傾ける― ホアン・パブロ・アラングレン・ロメロ ロス・アンデス大学心理学部准教授 140
D15-R-0243 漁業者の海洋保全活動を通して見る現代日本の自然観 釣田いずみ 東京大学大学院総合文化研究科大学院生 60
D15-R-0324 協働実践型の遺跡保存管理―スーダンにおける協働実践を通じた文化遺産の新たな価値と文化遺産保護― 伏屋 智美 ライデン大学考古学部大学院生 80
D15-R-0448 中等教育におけるグローバルとローカルを意識した市民性教育の実例比較研究―ドイツ・オーストリアにおける現地校/IB導入校の取り組みを例に― 前島 礼子 ウィーン大学東洋学研究所大学院生 160
D15-R-0543 ポスト3.11の「日常世界」を映す「セルフドキュメンタリー」の力―市民の映像実践を通じた、災害経験の共有と「当事者性」の醸成― 丹羽 朋子 人間文化研究機構特任助教 160
D15-R-0613 現代の祝祭性をマネジメントする―音楽フェスティバルの主催者同士の対話を通じて― 山崎  翔 北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院大学院生 90
D15-R-0650 「敵」と友になる―タイ人児童と外国人児童が互いに理解を深め、ポジティブな姿勢をはぐくむための教育プログラムの開発― ティティマディー・アーパッタナーノン マヒドン大学アジア言語文化研究所准教授 70
小計  15件
合計  32件

助成概要

公募期間 2015年5月16日〜9月2日
助成予定総額 1億円(共同研究助成:約8,000万円、個人研究助成:約2,000万円)
助成額 共同研究助成:年間400万円まで/件
個人研究助成:年間100万円まで/件
助成期間 2016年5月1日より1年間または2年間
助成の要件 ・研究の分野や方法については限定しない
・国籍、所属、学歴、居住地などは問わない
助成枠 (A)共同研究助成
(B)個人研究助成
助成の決定 外部有識者によって構成される選考委員会の審査を経て、2017年3月に開催予定の理事会にて決定

応募について

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