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プロジェクト成果物レポート

写真集『飯館村綿津見神社例大祭』が出版されました(研究助成プログラム)

情報掲載日:2014年12月17日

この写真集は、2013年度研究助成プログラムの助成対象プロジェクト「放射能汚染地域の文化保全と避難者の心の救済――チェルノブイリと福島」の成果物として出版されました。

近年、ウクライナの民俗・人類学者は、チェルノブイリ原発事故の避難者を訪ね歩き、彼らが継承してきたスラブ民族の伝説、民謡、説話などを蒐集すると同時に、避難者が自らの言葉で自らの生活や故郷を語ることが心の癒しにつながるという知見を明らかにしています。本プロジェクトでは、ウクライナの知見に学びつつ、福島の原発事故の避難者から、地域の豊かな生活文化や自然とのかかわり、自分史の聞き取りなどを進め、その心のケアに取り組んでいます。チェルノブイリと福島の事例から見出される「文化と心の相関性」にかかわる知見をモデル化し、原発事故に限らず、さまざまな大規模災害からの復興の理念と実践につながる「文化と心の減災学」というべき知の体系を確立することが、プロジェクトの目標として掲げられています。

写真集『飯館村綿津見神社例大祭』は、2014年4月29日に行われた飯館村綿津見神社例大祭の記録です。福島県相馬郡にある飯館村では、原発事故後、住民の大部分が村外に避難し、村の重要な行事である例大祭は開催されていませんでした。しかし、避難指示が継続される状況下、今年は祭りが復活し、参詣者は限られた例大祭役員と地区代表の村民のみでしたが、厳かに執り行われました。プロジェクト・チームのメンバーは、聞き取り調査のたびに、写真集を離散した村民の方々に配布するそうですが、村民の方々にとって、写真集が村の一体性を再認識する機会としての例大祭の記憶を呼び起こし、心の癒しにつながっていることを強く実感するということです。

プロジェクトの概要については、「助成対象検索ページ」から「家田  修」で検索してください。

書名 『飯館村綿津見神社例大祭』
監修 家田修
発行 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター
発行年月日 2014年9月

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