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プロジェクトイベント・シンポジウムレポート

シンポジウム『アジアの共生社会を紡ぐ日本の国際協力NGO〜私たちが訴えたいこと、共有したいこと〜』が開催されました(社会コミュニケーションプログラム)

情報掲載日:2015年2月19日


プログラムコミュニケーションプログラム
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「水」グループからの報告

このシンポジウムは、2013年度社会コミュニケーションプログラムの助成対象プロジェクト(プロジェクト名はシンポジウム名と同じ)の総括として、2月6日(金)に東京・飯田橋にて開催されました。このプロジェクトは、2012年度の当財団アジア隣人プログラム特別企画『未来への展望』の助成対象19団体のうち、日本の国際協力NGO有志12団体が結成した協議会(注1)によるもので、日本の市民セクター及び政府・企業セクターへの成果を発信することを目的に活動してきました。本シンポジウムは、「水」「地域づくり」「パートナーシップ」の3つのテーマグループによる1年間の活動の集大成として企画・実施されました。

シンポジウムの冒頭で、協議会代表の伊藤道雄氏(ACC21代表理事)より、今回のプロジェクトの主な目的として、1)国際協力NGOが果たす社会的役割とその意義を発信し、理解者・支援者拡大を図ること、2)日本と他のアジア諸国の人々との協力関係について学び、再考する機会を提供すること、3)社会の様々なステークホルダーとの対話を通じて、国際協力NGO自身が学ぶこと、の3点が説明されました。また、1年という期間限定の活動において、参加団体が「水」「地域づくり」「パートナーシップ」という小テーマを掲げ、活動に取り組んできた経緯が紹介されました。

続いて3つのテーマグループから、活動報告とそれに基づいた「アジアの共生にむけたNGO共同宣言」文案が提示されました。
「水」グループでは、活動報告に加え、ワークショップの実施対象となった、「世界の水問題解決への取り組み」を掲げる仙台二華高等学校の上原さん、早坂さんが登壇し、「具体的にイメージできていなかった東南アジアの水問題について、実例にふれ強いインパクトを受けた」「ワークショップ後に予定していたタイでのフィールドワークの事前学習や現在取り組んでいる課題研究にも影響があった」というコメントがありました。
「地域づくり」グループからは、参加団体の内部協議と国内で活動を行う団体を交えたワークショップを経て導かれた「地域からの学びを活かす50の方法〜海外と日本の地域づくりをつなぐ〜」が報告されました。
「パートナーシップ」グループからは、日本の国際協力NGOを対象に実施した「日本の資金提供者とのパートナーシップ」及び「現地パートナー団体とのパートナーシップ」についてのアンケート調査結果が、回答のあった36団体を基礎に紹介されました。

グループセッションの様子(「パートナーシップ」グループ)


活動報告に続くグループセッションは、来場者全員がいずれかのテーマを選び、主催者側と対話しながら共同宣言案について検討する参加性の高い場となりました。全体会合で各グループの代表から提起された「水を単なる物質としてではなく、文化を含めた文脈の中で捉える」「地域づくりにおける当事者性を意識したうえで部外者だからできるおせっかいとは何か考える」「共感や連帯意識を持って対話を重ねる必要がある。資金的パートナーシップも重要だが、宣言文には信頼や互いの学びについても盛り込んだ方がよい」といったコメントからも、各セッションで密度の高い議論が行われたことがうかがえました。

それぞれに活動分野・地域が異なり、多くのプロジェクトを抱える国際協力NGOを横につなぐ活動は、スケジュール調整ひとつをとっても困難が多かったと推察されますが、経験豊富なNGO同士が改めて情報を共有し、率直に意見交換する場を持ったことで、予想以上に互いの共通言語が多いことを確認でき、深く有意義な議論が展開されたのではないかと感じました。

「アジアの共生にむけたNGO共同宣言」は、グループセッションの内容を踏まえて協議会運営委員会が最終調整を行った後、協議会からの提言として広く市民セクターや企業・政府関係者へ発信されます。また、本プロジェクトの成果として1年間の活動をまとめたブックレットとダイジェスト映像の制作も予定されています。

全体パネルの様子

シンポジウムの模様は下記から動画でご覧いただけます。
第1部グループ報告
第2部全体会合

本プロジェクトの概要は、助成対象検索ページから「D13-SC-0001」で検索してください。

注1)「アジアの未来への展望」NGO協議会:
・「水」グループ:(特活)アジア砒素ネットワーク(AAN)、(特活)FoE Japan、(特活)メコン・ウォッチ
・「地域づくり」グループ:(一社)あいあいネット、(公財)オイスカ、(特活)シェア=国際保健協力市民の会、(公社)奈良まちづくりセンター、(特活)日本国際ボランティアセンター(JVC)
・「パートナーシップ」グループ: (特活)アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)、(特活)シャプラニール=市民による海外協力の会、(特活)ブリッジ エーシア ジャパン(BAJ)、(特活)緑の地球ネットワーク

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