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プロジェクトイベント・シンポジウムレポート

「シェア=国際保健協力市民の会 経験交流フォーラム」が開催されました。(アジア隣人プログラム)

情報掲載日:2013年5月16日

イベント・シンポジウムレポート

「シェア=国際保健協力市民の会 経験交流フォーラム」が開催されました。(アジア隣人プログラム)

4月中旬に約10日間の日程で、シェア=国際保健協力市民の会による経験交流フォーラムが開催されました。本フォーラムは、当財団2012年度アジア隣人プログラム特別企画「未来への展望」の助成の一環で開催されたものです。特別企画「未来への展望」は、国際協力NGOを中心としてアジア各地で実践活動をしてきた団体がその経験を振り返り、その過程で明らかとなった知見や未来に向けた提言を報告書としてまとめ、広く社会に発信する企画に対して助成するプログラムです。
全日程に同行することはできませんでしたが、4/13(土)〜14(日)のワークショップ、東北地方をはじめ日本国内の視察を経た19(金)の振り返り、そして20(土)の公開トークイベントに参加しました。

設立30年を迎えるシェア=国際保健協力市民の会(以下「シェア」)は、アジア・アフリカ諸国及び国内にて、地域コミュニティの参画による健康づくりをめざして活動してきました。今回の「経験交流フォーラム」は、Health Gap(健康格差)をキーワードに、日本人スタッフに加え、タイ・カンボジア・東ティモールの3カ国から招聘した現地スタッフが参加して実施されました。

2日間のワークショップでは、日本のヘルスケアシステムの概要と課題の提示、各国事業についての報告、「健康格差」について考えるセッション等が行われました。国内視察には残念ながら同行できなかったのですが、参加者に話を聞いたところ、シェアが健康相談会やコミュニティ支援を実施している医療・保健・高齢者施設、山谷地域や宮城県気仙沼を回るスケジュールが組まれており、各国からのスタッフが同じフィールドを見学する体験が、日本の課題について知る機会となったとともに、互いの状況や課題、その先の展望について理解を深めることにつながったとのことでした。
各事業報告の続きと視察の振り返りが行われた19日のプログラムでは、海外からの参加スタッフも積極的に発言し、活発な雰囲気で進行しました。国・地域ごとに状況の違いがある中で、共通するアプローチとして(1)人材育成、(2)現地の人材・資源の活用、(3)行政等との協働、(4)現地のオーナーシップ等があげられていました。

20日の最終日には、公開型トークイベント「若者リーダー大集合!アジアの健康井戸端会議-日本もアジアも同じ。健康づくりの秘訣は?-」が開催され、100名近くが参加しました。第1部「アジアの健康井戸端会議」では、日本・タイ・東ティモールの各スタッフが登壇。活動のやりがいや壁、今回の視察と交流を通じた学びについて一問一答形式で次々と発言し、和気あいあいとした雰囲気の中で盛り上がりを見せていました。
第2部は、「健康格差は乗り越えられるのか?-市民の力が「人々の健康」に変わる」と題し、各地域での健康格差の実態や市民の力と健康とのつながりについて議論が交わされました。

シェアは、日本の国際協力NGOにおいて「経験交流」活動を始めた草分け的存在とあって、全体内容の充実ぶりが印象に残りました。日程の都合で国内視察に同行できなかったのは残念でしたが、全日程を通して念入りに準備している様子が伺われました。特に、震災後の気仙沼での仮設住宅支援での地元団体との連携においては、途上国で培ってきた地域開発の経験を活かしている様子が伝わってきました。
シェアでは以前から国内外国人への支援も行っていることなどから、海外での活動と日本での活動をうまく結び付けられる経験とノウハウを持つ団体として、今後もさらに幅広い活動が展開されていくことが期待されています。
(国際助成グループ青尾記)

当該プロジェクトに関する詳細は、こちらの助成対象検索からD12-N-0120で検索してください。

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